インプラント治療の注意点と治療費用
当院では、出来る限り患者さまの体に負担をかけないインプラント治療を提供していますが、治療に際し事前にご理解いただきたいポイントもあります。ここでは、インプラント治療の流れに加え、医療広告ガイドラインにて掲載が必要となるリスク・副作用・治療費用等についてご紹介します。
インプラント治療の流れ
1)検査
・CTデータを活用した骨の形状や厚み、神経の位置などの確認をはじめ、インプラント治療に必要な検査を実施します。
骨の量が足りない場合には、検査後、インプラント手術の前に骨造成を行います。
2)抜歯・手術・仮歯装着
・麻酔のうえ、インプラントを埋入します。抜歯即時埋入法の場合は、手術当日に仮歯を装着し噛めるようになります。
骨とインプラントの結合状況によっては、しっかりと結合するまで待ってから仮歯を装着します。
3)最終の歯の装着
・別途作成を進めておいたセラミック製などの最終の歯を装着し、見た目や噛み合わせなどを細部まで確認します。
4)定期検診
・インプラント治療後は、定期検診を通じた経過観察、インプラント歯周炎を防ぐクリーニング等を行います。
次の方は、インプラント治療を受けることができません
お子様、妊娠中の方、授乳中の方はインプラント治療を受けることができません。また、心疾患の方、骨粗しょう症の方をはじめ、お体の状態によってはインプラント治療をお勧めできない場合があります。
患者さま一人ひとりの状態に合わせ、適する治療方法をご提案いたしますので、まずは当院スタッフまでお気軽にお問い合わせください。
事前の治療や改善が必要な場合があります
むし歯や歯周病の方は、インプラント治療の前に治療することが必要です。また、歯周病のリスクが高いと考えられる方、インプラントを埋入するあごの骨が足りない方、おタバコを吸われる方も事前の改善が必要になるケースがあります。
適用できる術式が限られる可能性があります
当ページにおいて、歯を抜いたその日にうちにインプラントを埋入でき、治療期間や体の負担を低減できる「抜歯即時インプラント埋入」などをご紹介しておりますが、患者さまのお口や骨の状態によっては、これらの術式を適用できず、他の術式の選択や、治療に期間を要するケースがあります。
知覚異常や感覚がにぶる可能性があります
インプラントを埋入する場所が、下の顎の神経に近い場合、神経を損傷し、知覚異常や感覚がにぶる可能性があります。当院では、事前に歯科用CTにて撮影した3Dデータで神経の位置をしっかりと確認し、神経に影響を与えることのない治療計画のもと、慎重なインプラント治療を行っています。
上顎洞を穿孔する可能性があります
インプラントを埋入する場所が上の顎の場合、上顎洞を穿孔する可能性があります。当院では、これも上記同様、事前に歯科用CTにて撮影した3Dデータで上顎洞の位置をしっかりと把握し、埋入するインプラントが上顎洞に達しない治療計画のもとで慎重に治療を行っています。
なお、一時的に蓄膿症に似た症状が現れるケースがありますが、これは一時的なものであり、時間とともに回復します。
インプラント治療後は定期検診の受診が必要です
これはインプラント治療をされた方に限りませんが、インプラント治療をされた方は、特に定期検診(定期的なクリーニング)を受診いただくことが必要です。これは、定期検診を受けずにお口の中の衛生状態が悪化すると、インプラントの周囲の歯ぐきや骨が歯周病になる「インプラント歯周炎」になる可能性があります。
治療費用について
インプラント治療は自由診療のため、公的医療保険が適用されません。
標準的な治療費用一覧は、「治療費用のご案内」ページをご覧ください。