歯茎の瘦せと歯肉移植
歯茎の瘦せによって歯がしみる・見た目が気になる場合には、それらの症状を外科的処置によって治療するだけでなく、歯茎の痩せが生じた原因を明らかにし、再び同じ症状でお悩みにならないための対処まで考えることが大切です。
当院院長藤岡は、2013年に開催された「第31回日本顎咬合学会学術大会」にて、歯茎の痩せによって知覚過敏(歯がしみる)と見た目にお悩みの患者さまに対して行った、上の前歯の裏側の歯肉を患部に移植し、知覚過敏と審美性を改善した症例発表にて、「Award of the Best Presentation」を受賞しました。
岡山市北区のふじおか歯科・矯正歯科では、このような考え方や実績を大切にしながら、歯肉移植をはじめとする歯周治療にも精力的に取り組んでいます。
まずは「歯茎の瘦せ」の原因を考えましょう
歯茎が痩せる理由は様々です。例えば、ある歯が八重歯のように外側に生えている場合、その外側の歯茎は痩せやすくなります。また、肌が強い人と敏感な人がいるように、歯茎が敏感な患者さまは、強めの歯磨きで歯茎が痩せてしまうこともあります。さらに、噛んだ時に大きな力がかかる歯の周囲も、歯茎が痩せやすい傾向があります。
歯茎の痩せは、これらの原因が単独で作用しているケースもあれば、いくつかの原因が複合的に作用しているケースもあります。大切なことは、なぜ歯茎の痩せが起こっているか、また今後どうすれば良いのかをしっかりと考えることです。
さもなければ、いくら歯茎をの治療を行っても、将来ふたたび歯茎の瘦せが起こるリスクが高いままです。
歯茎が敏感な方には正しいブラッシング指導を行ったり、噛み合わせの問題がある場合にはマウスピースを使って力の負担軽減を行うなど、歯茎の痩せの原因究明を起点に、今後のケアまでを含めた治療計画を立案し、歯周治療や歯肉移植で患者さまのお悩みを解決する、それがふじおか歯科・矯正歯科の歯周治療・歯肉移植です。
外科処置による改善
歯茎の痩せを改善する治療のひとつに、患者さまの口腔内(上の前歯の裏側奥付近など)から、少しだけ歯肉を切除し(切除箇所は徐々に肉が盛り上がり、元の状態に回復します)、痩せが気になる場所に適合する形に整えたうえで移植しする方法があります。これが歯肉移植です。
歯肉移植においては、拡大鏡を用いて、できる限り繊細な処置を行うことで、審美性に優れた治療が実現するだけでなく、傷の治りも早くなります。これは当院の歯肉移植でもこだわっているポイントです。
なお、歯肉移植による治療は、痩せた場所の歯茎が単に増えるだけではなく、歯茎の環境改善というメリットも期待することができます。すなわち、そのまま放置しておけば、どんどん薄くなってしまう歯茎も、厚い歯茎にしてあげることで、今後は歯茎が痩せにくくなる「耐性」を持つことが期待できます。
歯周治療・歯肉移植の注意点と治療費用
歯周治療・歯肉移植は、事前にご理解いただきたい点があります。ここでは、医療広告ガイドラインにて掲載が必要となるリスク・副作用・治療費用等についてご紹介します。
歯肉移植はうまく定着しない可能性があります
・歯肉移植は、患者さまの全身の状態や喫煙状況などにより、うまく定着しない可能性があります。詳しくは当院スタッフにお尋ねください。
痛みや腫れが生じる可能性があります
・歯茎の切り取り、移植を行うため、手術後の痛みや腫れ・出血が生じる可能性があります。
完全な歯肉の成熟には時間がかかります
・歯肉移植の処置自体は1日で終わりますが、見た目の治りに約1か月、完全な歯肉の成熟には3か月程度かかります(個人差があります)。
治療費用について
歯肉移植は自由診療のため、公的医療保険が適用されません。歯肉移植の治療費用は、「治療費用のご案内」ページをご覧ください。