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コラム

矯正治療

小児矯正は何歳までに始める?適切なタイミングや治療期間・注意点

小児矯正は何歳までに始める?適切なタイミングや治療期間・注意点

「小児矯正って何歳まで治療できるの?」
「矯正を始めるのはいつがいい?」
「小児矯正に通えるのは何歳まで?」

お子さんの矯正について考えたとき、上記のような点が気になっている方は多いでしょう。

小児矯正は大きく「1期治療」と「2期治療」の2段階に分かれており、それぞれ対象年齢や治療の目的が異なります。

この記事では、小児矯正が何歳まで受けられるのか、また治療を始めるベストなタイミングはいつなのかについて詳しく解説します。

また、1期治療と2期治療の違いや、歯並び別の開始目安、子供のうちに矯正を行うメリットまで幅広くご紹介しますので、ぜひ最後まで記事をチェックしてみてください。

小児矯正ができるのは何歳まで?年齢と治療期間目安

小児矯正ができるのは何歳まで?年齢と治療期間目安

小児矯正には、成長段階に応じて「1期治療」と「2期治療」の2段階があり、対象となる年齢や治療の目的が異なるため、まずはその違いを理解しておくことが大切です。

ここからは、それぞれの治療の年齢の目安と治療期間について詳しく解説します。

1期治療:11歳頃まで(1〜3年間)

1期治療とは、乳歯と永久歯が混在する「混合歯列期」に行う矯正治療のことです。

一般的に5歳〜11歳頃までが治療の目安で、顎の骨がまだ柔らかく成長段階にあるこの時期に、上下の顎のバランスを整えたり、永久歯が正しく並ぶためのスペースを確保したりします。

治療期間は1〜3年程度が目安ですが、顎の成長スピードや歯の生え変わりの状況には個人差があるため、実際の治療期間は症例によって異なります。

1期治療の段階で永久歯がきれいに並んだ場合は、そこで治療が完了することもあります。

2期治療:12歳以降〜(1〜2年間)

2期治療は永久歯が生え揃った後に行う矯正で、歯並びそのものを整える「仕上げ」の治療です。

ワイヤーやマウスピースを使用して歯を動かし、見た目や噛み合わせを改善していきます。

12歳以降が開始の目安で、内容としてはほぼ成人矯正と同様となり、年齢制限はありません

治療期間は1〜2年程度が一般的で、1期治療でしっかりと土台を整えておくことで、2期治療をよりスムーズに進められる可能性があります。

小児矯正は何歳から?始めるタイミングの目安

小児矯正は何歳から?始めるタイミングの目安

小児矯正を始めるタイミングも、多く寄せられる疑問の一つです。

お子さんの歯や顎の状態は一人ひとり異なるため、「この年齢になったら必ず始める」という一律の正解はありませんが、治療の種類(1期・2期)と歯並びの症状ごとに、適切なタイミングの目安があります。

ここでは、1期治療と2期治療、そして歯並び別のそれぞれの開始時期を具体的に解説します。

1期治療:5歳〜10歳頃

1期治療のスタートに適しているのは、5歳〜10歳頃が一般的な目安です。

この時期は乳歯から永久歯への生え変わりが始まり、顎の成長を活かしつつ、装置で歯列を広げながら永久歯が並ぶスペースをつくることができます。

上顎の骨の成長は11歳頃までとされているため、遅くとも10歳頃までには矯正を始めた方がいいでしょう。

日本臨床矯正歯科医会の調査によると、矯正治療を実際に始めた年齢として最も多いのは7〜8歳頃とされています。

ただし、歯並びによっても適切な開始時期は変わるため、お子さんの歯並びが気になりはじめたら、まずは早めに相談することが大切です。

(参考:日本臨床矯正歯科医会『最初に矯正歯科に相談するのは、何歳くらいがよいのですか?』)

2期治療:12歳以降

2期治療は、永久歯がすべて生え揃ってから行う歯並びを整える治療です。

12歳以降から始めることが多く、1期治療を受けていた場合は移行し、受けていなかった場合でも歯が生え揃っていれば2期治療から始めることが可能です。

歯並び別の開始目安

歯並びの種類によっても、矯正を始めるべき時期は異なります。

以下で目安を紹介します。

受け口:3歳頃まで

受け口(下顎前突)は早期の治療が推奨されており、3歳頃までに一度歯科医院で相談しましょう。

骨格的に問題があるタイプの受け口の場合、成長期を過ぎて大人になってから治療しようとすると、顎の骨を削ったり抜歯の必要性が生じるためです。

受け口は咀嚼機能の低下、発音のしにくさ、顎関節症といったリスクにもつながるため、早期の受け口治療はお子さんの健康的な成長にもメリットがあります。

その他の歯並び:6歳頃まで

出っ歯や叢生(乱ぐい歯)などその他の歯並びの場合は、6〜10歳頃が治療開始の目安とされています。

ただし、歯並びや顎の状態には個人差があるため、気になる症状があれば、年齢に関わらず一度歯科医院で相談しましょう。

小児矯正は男女の成長の違いに注意が必要

小児矯正は男女の成長の違いに注意が必要

小児矯正を考えるうえで見落としがちなのが、男女の成長スピードの違いです。

男の子と女の子では骨の成長ペースが異なるため、いくつかの点に注意しておきましょう。

ここからは、男女差がどのように矯正の開始時期に影響するのかについて詳しく解説します。

女児の方が骨の成長が早く、早めの治療が必要

一般的に、女の子の方が男の子よりも骨の成長が早いとされています。

同じ学年であっても、女の子の方が早期に治療を始めた方がいい場合があるため、早めに歯科医師へ相談してみましょう。

年齢だけを基準にするとタイミングを逃す可能性がある

小児矯正の適切な開始時期は、お子さん一人ひとりによって異なります。

年齢は矯正治療を検討する時期の一つの目安にはできますが、それだけを基準にすると適したタイミングを逃してしまう可能性があるため、歯科医院で相談してお子さんの成長の状態を確かめてもらうことが大切です。

矯正治療を検討した方がいい子供の歯並び

矯正治療を検討した方がいい子供の歯並び

ここでは、矯正治療を検討した方がいい子供の歯並びについて解説します。

出っ歯(上顎前突)

出っ歯(上顎前突)は上の前歯や上顎が前方に突出している状態で、見た目の問題だけでなく、口が閉じにくくなることで口呼吸になりやすい点が特徴です。

口呼吸は虫歯や歯周病のリスクを高める原因になるほか、転倒時に前歯をぶつけやすいなど外傷のリスクもあります。

指しゃぶりや口呼吸が影響している場合は、トレーニングを組み合わせることもあります。

受け口(下顎前突)

受け口(下顎前突)は、下の前歯が上の前歯よりも前に出てしまっている状態です。

顔立ちに影響するだけでなく、前歯で食べ物を噛み切りにくくなったり、「サ行」などの発音がしづらくなったりすることもあります。

乳歯が生えそろう前(1〜2歳頃)の受け口であれば約半数は自然に治るとされていますが、3歳を過ぎても受け口が改善されていない場合は、できるだけ早く歯科医師に相談しましょう。

乱ぐい歯・八重歯(叢生)

叢生(そうせい)とは、歯が重なったり、でこぼこに生えている状態です。

顎の大きさに対して歯が大きすぎる、または歯が生えるスペースが不足していることが主な原因で、乱ぐい歯や八重歯も叢生の一つです。

歯磨きがしにくく虫歯や歯周病のリスクが高まってしまうため、矯正治療を検討しましょう。

開咬

開咬は奥歯を噛んでも前歯が噛み合わず、上下に隙間ができる状態で、食べ物を前歯で噛み切れない、発音に影響が出るなど機能面の問題が生じることがあります。

指しゃぶりや舌の癖などが原因となることも多く、これらの癖の改善と合わせて治療を行います。

過蓋咬合

過蓋咬合とは、奥歯を噛み締めたときに上の前歯が下の前歯を過剰に覆い隠してしまっている状態のことで、「ディープバイト」とも呼ばれます。

放置すると顎関節や歯茎に負担をかけ、痛みが起こることもあるため、早めの治療を検討しましょう。

子供のうちに矯正治療で歯並びを治すメリット

子供のうちに矯正治療で歯並びを治すメリット

子供のうちに矯正治療で歯並びを治療することには、以下のようなメリットがあります。

  • 顎の成長に合わせて治療を進められる
  • 永久歯を抜歯せずに矯正できる可能性が高まる
  • 見た目のコンプレックス解消・予防につながる
  • 悪習癖を改善し正しい呼吸・発音につながる
  • 大人になってからの矯正が不要になる可能性がある

それぞれのメリットについて詳しく解説します。

顎の成長に合わせて治療を進められる

成長期の子供は顎の骨が発達途中にあるため、顎の成長に合わせた治療ができることがメリットです。

顎の骨がまだ柔らかい子供のうちに治療を行うことで、骨格全体のバランスを整えながら、永久歯が正しく並ぶための土台をつくることができます。

顎の成長を利用しつつ無理なく矯正を進められるのは、子供の時期ならではのメリットといえるでしょう。

永久歯を抜歯せずに矯正できる可能性が高まる

小児期に矯正を行うことで顎のスペースを確保できるため、将来的に永久歯を抜かずに治療できる可能性があります。

大人になってからの矯正では抜歯や外科手術が必要になることもありますが、治療の負担を軽減できることも小児矯正のメリットです。

見た目のコンプレックス解消・予防につながる

口元は人から目に留まりやすい部位であり、歯並びの乱れはコンプレックスになりやすいです。

特に中学・高校生になると外見への意識が高まり、歯並びが原因で自信を持てなくなってしまうこともあるでしょう。

小児矯正を適切な時期に始めることで、思春期までに歯並びをきれいに整えられる可能性があります。

悪習癖を改善し正しい呼吸・発音につながる

指しゃぶりや舌を前歯に押し当てる癖、口呼吸などの癖は、歯並びを悪化させる原因の一つです。

小児矯正では、トレーニングによってこれらの癖を改善しながら正しい口腔機能を身につけられる点もメリットです。

悪い癖を放置すると歯並びが悪化する原因になるため、注意しましょう。

大人になってからの矯正が不要になる可能性がある

1期治療で顎のバランスを整え永久歯の土台をしっかりつくることができれば、永久歯が生え揃ってからの2期治療が不要になるケースもあります。

また、2期治療が必要な場合でも、1期治療を受けていたことで治療期間が短縮され、費用負担を抑えられることもあります。

小児矯正の年齢についてのよくある質問

小児矯正の年齢についてのよくある質問

ここでは、小児矯正の年齢についてのよくある質問を紹介します。

Q:小児矯正の開始が遅れるとどんなデメリットやリスクがある?

A:小児矯正の開始が遅れると、「治療期間が長くなる」「抜歯が必要になる可能性が高まる」「見た目がコンプレックスになる」などのデメリットが考えられます。

また、骨格的な歪みや悪い癖がある場合、成長とともに悪化したり、骨格のズレが定着してしまい、治療が難しくなる可能性もあります。

これらの影響はすべてのケースで見られるわけではありませんが、顎の成長を利用できることは小児矯正の大きな利点であるため、タイミングを逃さないことが大切です。

Q:小児矯正の費用はいくら?

A:1期治療は20〜50万円、2期治療は20〜120万円が相場の目安です。

矯正治療は原則保険が適用されない自費診療のため費用は歯科医院ごとに差があり、装置の種類や通院回数によっても変動します。

矯正治療を受ける歯科医院を選ぶ際は費用だけで判断せず、歯科医師の技術や症例数、治療内容やアフターサポートも含めて検討することが大切です。

まとめ

小児矯正は「何歳まで」という明確な上限はありませんが、顎の成長を活かした骨格へのアプローチができる1期治療は、11歳頃まで(開始は10歳頃まで)が目安です。

歯や顎の発育状態によっても治療開始のタイミングは異なるため、気になる症状があれば「まだ早いかな」と思うくらいのタイミングで、一度歯科医院で相談してみましょう。

また、女の子は男の子より骨の成長が早いため、同じ年齢でも早めに相談することが大切です。

岡山駅西口より徒歩9分の『ふじおか歯科・矯正歯科』では、お子さん一人ひとりの成長段階や歯並びの状態に合わせた丁寧なカウンセリングと治療をご提供しています。

「本当に矯正が必要?」「今からでも間に合う?」といった疑問にもわかりやすくお答えいたしますので、ぜひお気軽にご相談ください。

記事監修者

ふじおか歯科・矯正歯科 院長 藤岡 直也

ふじおか歯科・矯正歯科 院長

藤岡 直也

  • 日本顎咬合学会認定医
  • 国際口腔インプラント学会ISOI認定医
  • 日本口腔インプラント学会 会員
  • ILSC即時荷重研究会 理事
  • Study Group Make A Line 理事
  • 北九州アライナー咬合学研究会 理事
  • MEGAGEN IMPLANT 公認インストラクター
  • Align Educator(インビザラインオフィシャルスピーカー)

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