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コラム

審美歯科・ホワイトニング

なぜ?ホワイトニングで歯が白くなる仕組み・歯科医院とサロンの効果の違い

なぜ?ホワイトニングで歯が白くなる仕組み・歯科医院とサロンの効果の違い

「最近、歯の黄ばみが気になってきた」
「ホワイトニングって本当に白くなるの?」
「どのホワイトニングが効果的なのかわからない」

このような疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。

ホワイトニングには歯科医院で行うものからサロン、市販品までさまざまな種類があり、それぞれ仕組みや得られる効果は異なります。

「なんとなく試してみたけれど、思ったほど白くならなかった…」という経験をされた方もいるかもしれません。

この記事では、ホワイトニングで歯が白くなる原理や仕組み、種類ごとの特徴、白くできない歯、白さを長持ちさせる方法まで詳しく解説します。

ホワイトニングとは

ホワイトニングとは

ホワイトニングとは、専用の薬剤を使って歯を漂白する処置のことです。

歯を削ったり、人工的な素材を貼り付けたりすることなく、本来の歯の色を明るくできる点が特徴です。

歯のクリーニングは、歯の表面に付着した汚れ(ステイン)を除去することはできますが、歯そのものの色を変えることはできません。

一方、ホワイトニングは歯の内部にまで薬剤が浸透し、色素そのものを分解・脱色(漂白)することで、本来の歯の色以上の白さを目指すことができます。

ホワイトニングで使用できる薬剤の成分・濃度は施術を行う場所によって法律で定められており、歯科医院とサロン・市販品ではホワイトニングの仕組みが根本的に異なります。

「どこで受けるか」によって期待できる効果に大きな差が出るため、各ホワイトニングの仕組みを正しく理解することが大切です。

そもそも歯の黄ばみの原因って?

そもそも歯の黄ばみの原因って?

なぜ、歯は黄ばんでしまうのでしょうか?

歯が変色する原因は大きく「内因性(歯の内側の変色)」と「外因性(歯の表面への着色)」の2種類に分けられます。

ここからは、それぞれの原因について詳しく解説します。

内因性:加齢による黄ばみ、歯の神経の治療、薬の影響

内因性の着色は、歯の内部組織の変化が原因です。

代表的なものが、加齢に伴う黄ばみです。

歯の表面を覆うエナメル質は年齢とともに少しずつすり減っていきます。

エナメル質が薄くなると、内側にある黄色みを帯びた「象牙質」が透けて見えるようになり、歯全体が黄ばんで見えるようになります。

また、象牙質そのものも加齢とともに色が濃くなる傾向があるため、二重の意味で歯の黄ばみが進みやすくなるのです。

このほか、神経を取り除いた歯(失活歯)は、時間とともに黒ずんでいきます。

テトラサイクリン歯といって、テトラサイクリン系抗生物質の影響によって変色してしまうこともあります。

外因性:食べ物・飲み物・喫煙による着色

外因性の着色は、歯の表面に色素が付着することで起こります。

コーヒー・紅茶・赤ワイン・緑茶などに含まれるポリフェノールやタンニンは、習慣的に摂取していると「ステイン(着色汚れ)」として蓄積されていきます。

カレーやトマトソースなども着色を引き起こしやすい食べ物です。

喫煙も大きな要因のひとつです。タバコのヤニ(タール)は粘着性が高く、歯の表面にこびりつきやすいため、他の着色汚れと比べて落ちにくい傾向があります。

外因性の着色の場合、歯科医院でのクリーニングで改善できる場合もあります。

ホワイトニングの仕組みは歯科医院とサロンで大きく異なる

ホワイトニングの仕組みは歯科医院とサロンで大きく異なる

「ホワイトニング」という言葉は同じでも、歯科医院で行う施術とサロン(セルフホワイトニング)では、使用できる薬剤も得られる効果も異なります。

「お金をかけたのに思うような変化がなかった…」と後悔しないためにも、それぞれの仕組みの違いについて知っておきましょう。

歯科医院のホワイトニング:歯を本来の色以上に白くする

歯科医院のホワイトニングは、「過酸化水素」や「過酸化尿素」という有効成分を含む薬剤を使用できることが大きな特徴です。

これらは医薬品に分類されており、歯科医院でのみ取り扱いができます。

過酸化水素や過酸化尿素には漂白作用があり、歯に浸透し、着色の原因となっている色素を化学反応によって分解することで歯を白くします。

また、歯科医院では施術前に虫歯や歯周病の有無を確認し、お口全体の状態を把握したうえでホワイトニングを行うため、ホワイトニングのトラブル防止にもつながります。

セルフやサロンのホワイトニング:表面の汚れの除去のみ

ホワイトニングサロンやエステサロンでは、歯科医師が在籍していないため、過酸化水素を含む薬剤を使用することはできません。

サロンで使用できる成分には漂白作用はなく、歯の表面に付着した着色汚れを除去することで、歯本来の色味に近づけることが目的になります。

つまり、サロンのホワイトニングは「歯を白くする」というよりも「汚れを落とす」と捉えるのが適切でしょう。

なぜ?歯科医院のホワイトニングで歯が白くなる仕組み

なぜ?歯科医院のホワイトニングで歯が白くなる仕組み

本来の色以上に歯を白くできる歯科医院のホワイトニングには、大きく分けて「オフィスホワイトニング」「ホームホワイトニング」「デュアルホワイトニング」の3種類があります。

ここでは、各ホワイトニングの仕組みと特徴について詳しく解説します。

オフィスホワイトニングで歯が白くなる仕組み

オフィスホワイトニングは、歯科医院で歯科医師または歯科衛生士が施術する方法です。

高濃度の過酸化水素を歯の表面に塗布し、専用のLEDライトや光照射器を当てることで化学反応を促進し、歯の色素を分解して白くします。

オフィスホワイトニングは1回の施術でも白さを実感できる方もおり、結婚式や就職活動など「早く白くしたい」という方にも向いています。

ホームホワイトニングで歯が白くなる仕組み

ホームホワイトニングは、歯科医院で作製した専用のマウスピースに低濃度の過酸化尿素ジェルを入れて装着し、自宅でホワイトニングする方法です。

過酸化尿素は口腔内で分解されて過酸化水素と尿素へと変化し、時間をかけてゆっくりと歯を白くしていきます

オフィスホワイトニングよりも漂白作用が穏やかな薬剤を使用するため即効性は高くないものの、じっくり歯を白くしていくため、色戻りが起こりにくいメリットがあります。

デュアルホワイトニングで歯が白くなる仕組み

デュアルホワイトニングは、オフィスホワイトニングとホームホワイトニングを組み合わせて行う方法です。

まず歯科医院でオフィスホワイトニングを行って歯を白くし、その後、自宅でホームホワイトニングを継続することで白さを高め、効果を長持ちさせます。

「早く白くしたい」というオフィスの即効性と、「白さを長く保ちたい」というホームの持続性を両立できるのがデュアルホワイトニングのメリットです。

2つを行うことで費用は高くなるものの、「できるだけ早く歯を白くしたい」「大切な予定に間に合わせたい」という場合には有効な方法です。

ホワイトニングで白くできない歯

ホワイトニングで白くできない歯

歯科医院でのホワイトニングは高濃度の薬剤を使った効果的な施術ですが、白くできない歯もあります。

ホワイトニングでの改善が難しいケースでは、セラミックのチップを歯の表面に貼り付ける「ラミネートベニア」や「セラミック治療(被せ物・詰め物)」など他の方法も検討できるため、歯科医院で相談してみましょう。

ここでは、ホワイトニングで白くできない歯についてそれぞれ紹介します。

詰め物・被せ物

過去に虫歯治療を受けた歯の詰め物や被せ物など、人工物にはホワイトニング薬剤は反応しません。

周囲の天然歯だけが白くなるため、施術後に周囲の歯と詰め物・被せ物の色に差が生じてしまうことがあります。

ホワイトニングをご希望の場合は、施術後に目立つ部分の詰め物や被せ物をセラミック素材に交換するなど、全体のバランスを考えた治療計画を立てることも検討しましょう。

神経がない歯

神経を抜く治療を受けた歯は「失活歯」と呼ばれ、時間の経過とともに黒っぽく変色することがあります。

神経がない歯の変色は歯の内側から起こるため、表面から薬剤を塗布する通常のホワイトニングでは改善が難しいです。

ただし、「ウォーキングブリーチ」という歯の内側から薬剤を作用させる特殊な方法や、セラミックの被せ物を検討する選択肢もあるため、歯科医師に相談してみましょう。

テトラサイクリン歯

テトラサイクリン歯とは、歯の形成期(0~12歳頃)のテトラサイクリン系抗生物質の服用により、黄色・茶色・灰色の変色や、縞模様の変色が見られる歯のことです。

症状によってはホワイトニングによってある程度白くできる可能性もありますが、色戻りが起こりやすい傾向にあります。

着色が強い歯

遺伝的な要因や内因性の原因によって重度の着色が見られる場合、ホワイトニングの効果が出にくかったり、効果が得られるまでに多くの回数が必要になったりすることがあります。

場合によっては、ラミネートベニアやセラミッククラウンなどの審美治療を検討した方がいいケースもあるでしょう。

ホワイトスポット

ホワイトスポットとは、歯の表面に見られる白い斑点のことです。

できる原因はさまざまで、初期虫歯(脱灰)が原因で起こることもあれば、歯の形成期に過剰なフッ素を摂取することで生じることもあります。(フッ素斑・斑状歯)

ホワイトニングを行うことで全体が明るくなり、白い斑点が目立ちにくくなるケースもありますが、反対にホワイトスポットが強調されるケースもあります。

ホワイトスポットがある場合は、口腔内の状態を詳しく診てもらってから適した方法を提案してもらいましょう。

ホワイトニングで手に入れた白さを持続する方法

ホワイトニングで手に入れた白さを持続する方法

ホワイトニングの効果は、生活習慣やセルフケアの質によって持続期間が変わります。

ここからは、白さを長持ちさせるための注意点を紹介します。

着色しやすい食べ物・飲み物を避ける

以下のような色の濃い飲食物は歯に着色しやすいため、摂取頻度を意識して減らすことが白さの維持につながります。

食べ物 カレー

トマトソース・ケチャップ・醤油・味噌・ソース

ブルーベリー・ぶどう、ざくろなど色の濃い果物

チョコレート・ココア など

飲み物 コーヒー

紅茶・緑茶・ウーロン茶

赤ワイン

コーラなどの色付き炭酸飲料 など

特に、オフィスホワイトニングは施術後24〜48時間、ホームホワイトニングは施術後1〜2時間は着色リスクが高くなるため注意が必要です。

色の濃い飲食物を摂取する際は、こまめに歯磨きをしましょう。

食べ方・飲み方を工夫する

着色を防ぐためには、食べ方や飲み方の工夫も有効です。

例えば、ストローを使用することで飲み物が歯に直接触れるのを減らせます

歯磨きが難しいときは、食後に水を飲むだけでも、口の中に残る色素を洗い流す効果が期待できます。

食後は早めに歯磨きをする

着色成分が歯に付いたとしても、食後できるだけ早く歯磨きすることで色素の定着を防げます

外出先など歯磨きが難しい状況では、食後に水でうがいをするだけでも一定の効果が期待できるため、こまめにケアしてみましょう。

歯科医院でのクリーニングを受ける

どれだけ丁寧にセルフケアを行っていても、毎日の歯磨きだけでは落としきれない汚れや歯石が少しずつ蓄積していきます。

歯科医院でのプロフェッショナルクリーニング(PMTC)を定期的に受けることで、ホワイトニングで得た白さの維持につながります。

定期的な施術を受ける

ホワイトニングの効果は永久的なものではないため、白さを保ちたい場合は、定期的に「タッチアップ(追加施術)」を受けましょう。

より白くしたい場合はオフィスホワイトニング、白さをキープしたい場合はホームホワイトニングなど、希望や予算を伝えて、自分に合った方法を提案してもらうといいでしょう。

ホワイトニング効果のある歯磨き粉を使用する

ホワイトニング効果をうたった歯磨き粉には、着色汚れを落とす成分や汚れを付きにくくする成分(ポリリン酸ナトリウムやハイドロキシアパタイトなど)が配合されているものもあります。

歯を漂白する効果はないものの、着色対策として取り入れることで、ホワイトニング効果を持続させることにつながります。

喫煙を控える

タバコを吸うとタールが付着し、歯が黄ばんでしまいます。

喫煙は虫歯や歯周病のリスクを高め、口臭の原因にもなるため、ホワイトニングをきっかけに喫煙習慣を見直してみましょう。

完全にやめるのが難しい場合でも、本数を減らすだけで着色の進行を抑えることにつながります。

まとめ

ホワイトニングにはさまざまな種類がありますが、仕組みや効果は方法によって異なります。

歯の表面の着色汚れを落とすのみであればサロンやセルフケアでも可能ですが、歯を本来の色以上に白くしたい場合には歯科医院でのホワイトニングが選択肢になるでしょう。

岡山駅西口より徒歩9分の『ふじおか歯科・矯正歯科』ではオフィスホワイトニング・ホームホワイトニング・デュアルホワイトニングの3種類に対応しており、患者さまのライフスタイルやご希望の白さに合わせたプランをご提案しています。

「ホワイトニングが自分に向いているか不安…」「被せ物がある場合はどうしたらいい?」という方もお気軽にご相談ください。

記事監修者

ふじおか歯科・矯正歯科 院長 藤岡 直也

ふじおか歯科・矯正歯科 院長

藤岡 直也

  • 日本顎咬合学会認定医
  • 国際口腔インプラント学会ISOI認定医
  • 日本口腔インプラント学会 会員
  • ILSC即時荷重研究会 理事
  • Study Group Make A Line 理事
  • 北九州アライナー咬合学研究会 理事
  • MEGAGEN IMPLANT 公認インストラクター
  • Align Educator(インビザラインオフィシャルスピーカー)

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審美歯科・ホワイトニング

セラミック矯正は後悔する?失敗例・リスクと成功させるための歯科医院選びのコツ

セラミック矯正は後悔する?失敗例・リスクと成功させるための歯科医院選びのコツ

「セラミック矯正をしたいけど、後悔しないか不安」
「失敗するリスクはあるの?」
「やらなきゃよかったと思うのはどんなケース?」

セラミック矯正を検討しているものの、上記のような不安や疑問をお持ちの方もいるのではないでしょうか。

セラミック矯正は、短期間で歯並び・歯の色・歯の形を整えられる治療ですが、前もって治療内容を十分理解しておかないと、後悔につながってしまうこともあります。

セラミック矯正が自分に適した治療なのかを判断するには、治療の特徴やリスクをきちんと理解したうえで検討することが大切です。

この記事では、セラミック矯正とはどのような治療なのか、後悔・失敗例、後悔しないための歯科医院選びのポイントについて詳しく解説します。

セラミック矯正とは

セラミック矯正とは

セラミック矯正とは、健康な歯の表面を削り、セラミック素材の被せ物(クラウン)やラミネートベニアを装着することで、歯並びや歯の色・形を整える治療法です。

「矯正」という名前がついているものの、通常の矯正治療(歯科矯正)とは大きく異なるものです。

ここでは、矯正治療やセラミック治療(補綴治療)との違いを紹介します。

矯正治療との違い

矯正治療(ワイヤー矯正・マウスピース矯正)は、矯正装置によって歯に力をかけて少しずつ正しい位置へ移動させることで、歯並びや噛み合わせを改善する治療です。

治療期間は長くなりますが、自分の歯を動かすことで見た目を整え、健康的な噛み合わせに導きます。

一方、セラミック矯正では歯を移動させることはしません。

歯並びや色、形が気になる際に、歯を削ってセラミックの被せ物をすることで、見た目を整えます。

通常の矯正治療では歯の色や形までは変えることはできませんが、セラミック治療では色や形にこだわることも可能です。

セラミック治療(補綴治療)との違い

セラミック治療(補綴治療)とは、虫歯の治療後や歯が欠けた際に、セラミック素材の詰め物・被せ物を使って歯の形と機能を回復する治療です。

使用する素材はどちらもセラミックですが、セラミック治療は「治療」が目的であるのに対し、セラミック矯正は「審美」が目的であるケースが多い傾向にあります。

セラミック矯正は後悔する?失敗例・リスク

セラミック矯正は後悔する?失敗例・リスク

セラミック矯正は短期間で見た目を整えられる一方で、健康な歯を削るため、慎重に検討しないと後悔につながってしまうリスクがあります。

ここでは、代表的な失敗例と原因を解説します。

天然歯は一度削ると元に戻すことはできないため、失敗例やリスクについて十分理解しておきましょう。

噛み合わせが悪くなった

ワイヤー矯正やマウスピース矯正は、上下の歯全体のバランスを考慮しながら歯を動かすため、治療と同時に噛み合わせも整えられます。

一方、セラミック矯正は、歯の位置を動かすのではなく、被せ物によって見た目を整える治療です。

見た目の改善を優先した結果、上下の噛み合わせのバランスが崩れてしまうことがあります。

噛み合わせが悪いと、特定の歯や顎関節に過度な負担をかけ、頭痛や肩こり、顎関節症を引き起こす原因になることもあります。

セラミック矯正を受ける際は、見た目だけでなく、お口全体のバランスまで考慮した治療計画が立てられているかを必ず確認しましょう。

歯と歯肉の境目が黒くなった

セラミック矯正では、被せ物の装着のために歯を削る必要がありますが、削る量が多いケースでは神経を抜く処置が必要になることがあり、神経を取った歯は黒く変色します。

治療の際にセラミックでしっかり歯の根元まで覆わないと、黒ずんだ歯が見えて歯と歯肉の境目が黒く見えることがあります。

また、セラミック矯正でメタルボンド(金属フレームの外側にセラミックを焼き付けたもの)を選ぶと、金属イオンが歯肉へ少しずつ流れ出し、歯と歯肉の境目が黒ずんでしまうことがあります。

これは「メタルタトゥー」と呼ばれる現象で、治療直後には気にならなくても、数年後に変化に気づいて後悔してしまうことがあります。

こうしたトラブルを避けるためには、素材の特徴や将来的なリスクまでしっかり確認しておきましょう。

歯肉の腫れが続く

セラミックの被せ物と歯の境目にわずかな段差や隙間が生じることがあり、この部分に汚れが蓄積すると、歯肉に炎症が起こり、腫れや出血が続くことがあります。

口腔ケアを丁寧に行うことはもちろんですが、被せ物の精度が低いと歯肉のトラブルにつながるため、歯肉圧排を行うなど精密な型取りが必要です。

歯が並ぶスペースが足りず見た目が悪い

歯並びの乱れは、歯が並ぶスペース不足が原因となって起こることが多いです。

しかし、セラミック矯正では歯の移動は行わず、スペース不足を解消しないまま歯を整えることになるため、歯の形が細長くなってしまうことがあります

結果として、患者さまが理想とする仕上がりと実際の見た目にギャップが生じてしまうことがあります。

理想の色や形にならなかった

「芸能人のような白くきれいな歯にしたい」というイメージで治療を受けたものの、仕上がりが周囲の天然歯から浮いて見えたり、形や大きさのバランスが悪くなってしまったりするケースもあります。

セラミックは色や形を患者さま一人ひとりに合わせて調整でき、他の天然歯と調和する自然な仕上がりを目指すことが可能です。

しかし、歯科医師や歯科技工士の技術が不足していたり、事前の打ち合わせが不十分なまま進めると、「白すぎて周囲の歯と馴染まない」「形が不自然」と感じてしまうことがあります。

特に前歯は笑ったときに目立つ部分であるため、周囲の歯との調和を十分考慮しなければなりません。

痛みや膿が出た

セラミック矯正では、歯の神経を抜く処置が必要になることがあります。

この根管治療が不十分だった場合、後から歯の根の部分で細菌が繁殖し、根の先に膿が溜まって痛みや歯肉の腫れ、膿が生じることがあります。(慢性根尖性歯周炎)

膿や痛みが出ると治療がやり直しになり、追加の治療費がかかるだけでなく、歯への負担も大きくなるため、丁寧な根管治療を行う歯科医院であるかどうかを確認することが大切です。

金属アレルギーが起きた(金属を使った場合)

金属フレームにセラミックを焼き付けたメタルボンドの被せ物を使用した場合、金属アレルギーを引き起こす可能性があります。

現在ではオールセラミックやジルコニアセラミックといった金属を使わない素材が主流ですが、素材も治療の満足度に影響するため、事前によく確認しておきましょう。

治療した歯が虫歯になった

セラミックそのものは虫歯になりませんが、土台となっている天然の歯は、口腔内の衛生環境が悪いと虫歯になってしまいます。

被せ物と天然歯の境目には汚れが溜まりやすく、ケアが不十分だと歯の根元から虫歯が進行する二次虫歯のリスクが高まるため、十分注意が必要です。

セラミック矯正後は、治療前以上に丁寧なセルフケアを行い、定期的に歯科医院でメインテナンスを受けましょう。

セラミックが破損した

セラミックは硬くて丈夫な素材ですが、強い衝撃によって割れてしまうことがあります。

普段から歯ぎしり・食いしばりの習慣がある方の場合、破損のリスクが高まるため、寝るときにマウスピース(ナイトガード)を装着するなどの対策が必要です。

また、セラミックの歯に過剰な力がかからないようにするためには、歯の型取り・被せ物の精度・噛み合わせの調整といった歯科医師の技術力も重要です。

セラミック矯正は慎重に検討が必要な理由

セラミック矯正は慎重に検討が必要な理由

セラミック矯正は、短期間で見た目を整えられるという点は魅力かもしれませんが、歯の健康や将来のお口の状態に影響を与える可能性があります。

ここからは、セラミック矯正を慎重に検討すべき主な理由について詳しく解説します。

健康な歯を削る必要があるため

セラミック矯正では、被せ物の装着のために健康な歯の表面を削る処置が必要です。

場合によっては大きく削ることもあり、歯の寿命を縮めてしまうことにつながります。

歯を削ったり、神経を取ったりする処置は一度行ったら元に戻すことはできないため、慎重に検討しましょう。

歯の位置や噛み合わせなど根本的な問題は解決できないため

セラミック矯正で見た目は整ったように見えるかもしれませんが、歯の位置や噛み合わせなど、根本的な問題の解決にはなりません

機能的な問題が改善されないことにより、特定の歯に過度な力が集中したり、顎関節に慢性的な負担がかかったりして、顎関節症を引き起こすリスクがあります。

再治療が必要になることがあるため

セラミックの被せ物は永久に使い続けられるものではなく、一般的な寿命は10〜15年程度といわれています。

素材の経年変化や二次虫歯の発生などが原因で、作り直しが必要になることがあります。

再治療の際には、土台となる歯をさらに削らなければならないケースもあり、歯の寿命に影響します。

セラミック矯正が向いている人

セラミック矯正が向いている人

ここでは、セラミック矯正が向いていると考えられる方の特徴について詳しく解説します。

神経を抜かなければいけない歯・すでに神経がない歯が多い

すでに神経を抜いている歯が複数ある場合、セラミック治療が向いている場合があります。

神経を抜いた歯は、矯正治療によって歯を動かそうとすると折れてしまうリスクがあるためです。

また、今後神経を抜かなければいけない歯が複数ある場合は、治療時にセラミックの被せ物を選択することで、歯の治療と審美的な改善を同時に行えます。

どうしても短期間で歯並びを整えたい

通常の矯正治療では、個人差もありますが、歯並びを整えるのに1〜3年ほどの期間がかかることが一般的です。

一方、セラミック矯正の場合は数週間〜数か月程度で歯並びや色、形を整えられるため、どうしても短期間で歯並びを整える必要がある場合に選択されることがあります。

ただし、期間の短さだけを理由にセラミック矯正を安易に選択することは避けましょう。

リスクと将来への影響を十分に理解したうえで、歯科医師とじっくり相談しながら検討することが大切です。

通常の矯正治療でも矯正期間を短縮する方法はあるため、「なるべく早く歯並びを整えたい」という場合は、まずは一度歯科医院で相談してみましょう。

骨が薄く通常の矯正治療が難しい

骨が極端に薄かったり、骨量が不十分だったりする場合、通常の矯正治療が難しい場合があります。

骨が薄いのに矯正治療をしてしまうと、歯根の露出や歯肉退縮などを起こすリスクがあるためです。

このようなケースでは、歯を動かさずに被せ物で見た目を整えるセラミック矯正が選択されることがあります。

セラミック矯正で後悔しないための歯科医院選びのポイント

セラミック矯正で後悔しないための歯科医院選びのポイント

セラミック矯正は歯科医師の知識や技術が仕上がりにも将来の歯の健康にも大きく影響します。

ここからは、後悔しないための歯科医院選びのポイントを紹介します。

審美治療だけでなく矯正治療に対応しているか

審美治療のみを行っている歯科医院では、患者さまの状態に関わらずセラミック矯正が提案されることがあります。

一方、審美治療と矯正治療の両方に対応している歯科医院であれば、口腔内の状態や将来的なリスクを踏まえたうえで、「セラミック矯正が適しているのか、矯正治療の方が適しているのか、両方を組み合わせるべきか」など、症例に応じた提案を受けられるでしょう。

審美性にこだわり精密な治療を行っているか

セラミック矯正は、被せ物の色・形・サイズの精度が仕上がりの美しさを左右します。

精度の高い補綴物を作るには、高品質な素材の選定、精密な型取り、優れた歯科技工士との連携が不可欠です。

こだわりや行っている取り組みについては歯科医院のHPに記載されていることが多いため、確認しておきましょう。

噛み合わせを考慮した治療が可能か

審美性だけを優先した治療では、見た目は整っていても噛み合わせが悪くなってしまうことがあります。

歯の長期的な健康のためには噛み合わせが非常に重要であるため、歯科医院を選ぶ際は、噛み合わせを考慮した治療を行っているかもチェックしておきましょう。

日本顎咬合学会の咬み合わせ認定医といった資格の有無も、歯科医院選びの参考にできます。

丁寧なカウンセリングを行っているか

カウンセリングの丁寧さも忘れずにチェックしておきたいポイントです。

メリットだけでなくリスクや他の選択肢も含めてしっかり説明してくれるか、納得できるまで十分時間をかけて向き合ってくれるかなど、カウンセリング時に確認しておきましょう。

定期検診やアフターフォロー体制は充実しているか

セラミック矯正は、治療後のケアも非常に重要です。

セラミック治療を長持ちさせるための定期メインテナンス、万が一トラブルが起こった場合の対応なども確認しておきましょう。

セラミック歯には保証期間が設けられていることが多いため、合わせて確認しておくといいでしょう。

まとめ

セラミック矯正は、短期間で歯並びや歯の色・形を整えられるものの、健康な歯を削る治療です。

「時間をかけずに美しい歯を手に入れられる」というイメージだけで選んでしまうと後悔につながる可能性があるため、慎重に検討したうえで、信頼できる歯科医師による治療を受けることが大切です。

なお、矯正治療とセラミック治療を組み合わせることによって、セラミックだけで治療した時より審美的で、歯を削る量も抑えて治せる場合があります。

また、この場合、矯正治療だけで治すより、治療期間も短縮できる点もメリットです。

したがって、セラミック治療と矯正をトータルで治療できるクリニックで相談することが、後悔しない治療につながるでしょう。

岡山駅西口より徒歩9分の『ふじおか歯科・矯正歯科』では、セラミック治療と矯正治療の両方に対応しており、患者さまの口腔内の状態とご希望に合った治療をご提案しています。

セラミック矯正について少しでも気になることがある方は、お気軽にご連絡ください。

「今だけ」ではなく「将来までを見据えた治療」を一緒に考えていきましょう。

記事監修者

ふじおか歯科・矯正歯科 院長 藤岡 直也

ふじおか歯科・矯正歯科 院長

藤岡 直也

  • 日本顎咬合学会認定医
  • 国際口腔インプラント学会ISOI認定医
  • 日本口腔インプラント学会 会員
  • ILSC即時荷重研究会 理事
  • Study Group Make A Line 理事
  • 北九州アライナー咬合学研究会 理事
  • MEGAGEN IMPLANT 公認インストラクター
  • Align Educator(インビザラインオフィシャルスピーカー)

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