岡山市のふじおか歯科・矯正歯科。出来る限り痛くない歯医者、先端機器によるインプラント治療。

コラム

矯正治療

小児矯正の治療期間│段階・開始時期別に解説!メリットや注意点も

小児矯正の治療期間│段階・開始時期別に解説!メリットや注意点も

「矯正治療はどのくらいの期間がかかるの?」
「子供の歯並びが気になるけど、通い続けられるか心配」
「小児矯正はいつから始めるべき?」

小児矯正を考えたとき、こんな疑問を抱えている保護者の方は多いのではないでしょうか。

小児矯正は、子供の成長を活かしながら歯並びや噛み合わせを整える治療です。

一般的には1期治療は1〜3年、2期治療は1〜2年といわれていますが、治療期間や開始時期は一人ひとりの症状・年齢・歯の状態によって大きく異なり、平均何年と一概には言い切れない難しさもあります。

この記事では、小児矯正にかかる期間の目安や、治療段階ごとの違い、開始時期によって変わる点などについて詳しく解説します。

小児矯正にかかる期間は症例や年齢によって変わる

小児矯正にかかる期間は症例や年齢によって変わる

小児矯正の治療期間は一律ではなく、お子さんの年齢や開始時期などによって大きく異なります

また、顎の成長状況、歯のガタつきの程度、受け口・出っ歯といった不正咬合の種類によっても期間は変わり、軽度であれば短期間で改善が見込めることもありますが、骨格的に問題がある場合は長期的な治療計画が必要になることがあります。

小児矯正の平均期間は1期治療で1〜3年、2期治療で1〜2年とされていますが、あくまで目安であり、実際にどのくらいの期間がかかるかは、歯科医師による診断・治療計画が必要です。

一般的に、子供のうちの方が顎の骨が柔らかく成長を利用した矯正ができるので、早い段階から治療を開始することで、負担や費用を軽減できる可能性があります。

「子供の歯並びや骨格が気になる」「歯並びがガタガタだけど、治療が必要?」と不安や疑問をお持ちの場合は、まずは一度早めに歯科医院を受診し、矯正治療が必要かどうかの判断を含めて相談してみるといいでしょう。

段階別│小児矯正の治療期間の目安

段階別│小児矯正の治療期間の目安

小児矯正は、お子さんの成長段階に応じて「1期治療」と「2期治療」の2つの段階に分けられます。

ここでは、それぞれの段階の治療について解説します。

1期治療

1期治療は、乳歯と永久歯が混在する混合歯列期(5歳〜11歳頃)に行う矯正治療で、永久歯が生え揃うための十分なスペースを確保することが目的です。

この時期はまだ顎の骨が成長の途中にあるため、矯正装置を使って顎を横方向に広げたり、上下の顎のバランスを整えたりする治療ができます。

治療期間の目安は1〜3年程度で、1期治療の結果、永久歯がきれいに並べば治療は終了です。

顎の成長の経過や歯の状態によっては2期治療へと移行することもありますが、1期治療をしっかり行っておくと、2期治療の治療期間が短くなることもあります。

2期治療

2期治療は、永久歯がすべて生え揃った12歳以降に行う矯正治療で、治療期間の目安は1〜2年程度です。本格矯正と呼ばれることもあります。

治療の内容は成人矯正とほぼ同じで、ワイヤー矯正やマウスピース矯正などによって歯を動かし、歯並びや噛み合わせを細かく整えていきます。

1期治療でしっかりと土台が整っている場合は、歯を大きく動かす必要が少ないため、スムーズに進むことが多いです。

開始時期別│小児矯正の治療期間の目安

開始時期別│小児矯正の治療期間の目安

小児矯正は、いつ治療を始めるかによって期間の目安や治療の内容が変わります。

ここからは、園児・小学生、中学生、高校生の時期別に、それぞれの特徴と期間の目安について詳しく解説します。

園児・小学生

園児から小学生の時期は、歯がきれいに生えてくるスペースを確保する治療を行います。

顎の成長を活用して歯列や顎の拡大ができるため効率よく治療を進められることが特徴で、症例によって異なりますが、1〜3年ほどが治療期間の目安です。

一般的には、永久歯が生えてくる6歳頃から小児矯正を検討することが多いですが、受け口(反対咬合)の場合は3歳頃までに治療を始めることが推奨されています。

これは、早期に治療をすることで、将来の噛み合わせや顎関節症などの問題を防ぐことにつながるためです。

小学生は、1期治療の中心となる時期です。受け口以外の歯並びの問題であれば、6歳頃から始めることが多い傾向にあります。

小学生のうちに治療を終えることができれば、思春期に差し掛かる中学・高校ではきれいな歯並びで過ごせる可能性があります。

中学生

中学生になると、乳歯がほぼ抜け落ちて永久歯が生え揃うため、歯並びを整える2期治療がメインです。

成人矯正と同じ装置(ワイヤー矯正やマウスピース矯正など)を使って歯の位置を調整していき、治療期間は2〜3年ほどが目安です。

ただし、1期治療を行っていた場合は顎の土台がある程度整っているため治療がスムーズに進みやすく、治療期間が短くなることもあります。

中学生の場合、まだ下顎が大きくなるため、成長を利用することで便宜抜歯(歯が並ぶスペースを確保するための抜歯)を避けられるケースもあります。

高校生

高校生は、顎の成長がほぼ完了しているため治療内容はほぼ成人矯正と同じになり、歯の位置を動かして歯並びや噛み合わせを整えることが中心になります。

治療期間は症状によって異なりますが、2〜3年程度が目安です。

高校生の矯正治療の場合、内容は大人の矯正とほとんど同じですが、新陳代謝が活発で歯が移動しやすいため、大人になってからよりも治療期間が短く済む傾向にあります。

小児矯正を始めるのはいつがいい?時期別の特徴・メリット

小児矯正を始めるのはいつがいい?時期別の特徴・メリット

子供の歯の発育段階は「乳歯列期」「混合歯列期」「永久歯列期」の3つに分けられます。

ここでは、それぞれの時期別に小児矯正を始めるメリットを紹介します。

乳歯列期(3歳〜7歳頃)

乳歯列期とは、すべての歯がまだ乳歯の状態の3歳〜7歳頃の時期です。

顎の骨がまだ柔らかく、成長の力を借りた治療が可能なため、放置した場合に起こりうる骨格の歪みを予防するという意味でも、この時期の治療には価値があります。

また、指しゃぶりや口呼吸、舌を前に出す癖など、歯並びに悪影響を与えるお口周りの癖を改善するのにも適した時期です。

すべてのケースで乳歯列期からの治療が必要になるわけではなく、症例によって個人差があるため、まずは歯科医師に相談し、適切なタイミングを判断してもらいましょう。

混合歯列期(6歳〜12歳頃)

混合歯列期は、乳歯と永久歯がどちらも生えている6〜12歳頃の時期で、1期治療のメインとなる時期です。

顎の成長の力を活用した治療ができることが大きなメリットで、顎を広げて永久歯が並ぶスペースを確保したり、上下の顎のバランスを整えたりすることで、歯並びや輪郭を整えていきます。

混合歯列期に適切に治療を行うことで、2期治療が不要になるケースや、中学・高校と多感な時期に矯正装置をつけずに済むケースもあります。

また、お子さん自身が矯正の意味をある程度理解できる年齢になるため、治療へのモチベーションも保ちやすいでしょう。

永久歯列期(12歳〜)

永久歯列期は、すべての歯が永久歯に生え変わった12歳以降の時期です。

この時期から始める矯正は2期治療にあたり、成人矯正とほぼ同じ内容になります。

歯並びを整えることで、コンプレックスを解消したり、虫歯や歯周病のリスクを下げる効果などが期待できます。

ただし、この時期から矯正を始める場合は、顎の骨への十分なアプローチができないこともあり、歯並びによっては抜歯が必要になるケースや、治療期間が長くなることもあります。

歯並びや顎の成長には個人差があり、必ずしも早く治療を始めれば良いとは限りませんが、成長を利用できる適切な時期を逃すと治療の選択肢が限られる場合があります。

正確な判断には専門的な評価が必要なため、お子さんの歯並びが気になる場合は早めに一度歯科医院で相談し、経過観察も含めた方針を確認しておきましょう。

小児矯正の期間を考える際に知っておきたい注意点・ポイント

小児矯正の期間を考える際に知っておきたい注意点・ポイント

ここでは、小児矯正の期間を考える際に知っておきたい注意点・ポイントを紹介します。

受け口(下顎前突・反対咬合)は治療期間が長くなる

個人差もありますが、一般的に上顎は12歳頃、下顎は15歳頃まで成長します。下顎の成長の仕方によっては、治療期間が長くなることがあります。

特に、受け口(下顎前突・反対咬合)の傾向があると、治療期間が長くなる傾向にあります。

受け口の場合は、成長が完了した後に外科的な矯正が必要になるケースもあるため、注意点も含めて詳しい話を聞いておくことが大切です。

歯を動かす治療後は保定期間がある

矯正治療で歯を動かした後は、矯正治療期間とは別に「保定期間」と呼ばれる歯並びの安定のための期間が必要です。

動かした歯は元の位置に戻ろうとする(後戻り)ため、それを防ぐために、保定装置(リテーナー)を装着して歯並びを固定します。

リテーナーの装着期間は、一般的には「矯正治療にかかった期間と同じ期間」とされています。

ただし、歯並びをキープしたい方や、後戻りのリスクが高い場合は、半永久的な使用を勧められることもあります。

装着時間は矯正治療直後の半年〜1年間は食事と歯磨きの時を除いた1日20時間以上が基本ですが、少しずつ時間を短くし、最終的には寝るときだけの装着でも問題ありません。

保護者の協力も重要

小児矯正は、保護者の方のサポートが非常に重要です。

特に、取り外し式の装置を使用する場合は、「毎日の装着時間を守れているか」「歯磨きを適切に行えているか(仕上げ磨きをするなど)」など、確認・声かけをすることが、治療期間や結果に影響します。

もちろん、お子さん本人の協力も重要です。

装着時間が不十分だと計画通りに歯や顎が動かず、治療が長引く原因になるため、治療を成功させるためにも、本人が治療の目的を理解して前向きに取り組めるよう、適切なサポートを心がけましょう。

小児矯正はワイヤー矯正とマウスピース矯正、どっちがいい?

小児矯正はワイヤー矯正とマウスピース矯正、どっちがいい?

ワイヤー矯正とマウスピース矯正には、それぞれ異なる特徴があります。

どちらが適しているかは歯並びの状態や年齢、生活スタイルによって変わるため、違いを理解したうえで選択しましょう。以下で比較表を紹介します。

ワイヤー矯正 マウスピース矯正
装置の見た目 金属ブラケット+ワイヤーで目立ちやすい(白や透明のものもあり) 透明で薄いマウスピースのため目立ちにくい
取り外し 固定式で取り外しできない 食事・歯磨き時に自分で取り外しできる
適応範囲 軽度〜重度まで幅広く対応 軽度〜中程度が基本
食事制限 硬いもの・粘着性の食べ物など制限あり 外して食事できるため制限なし
痛み・違和感 装置が粘膜に当たり、違和感や口内炎ができることがある 薄い素材で粘膜を傷つけにくく、痛みや違和感が少ない
自己管理 固定式のため管理不要 装着時間(1日20〜22時間以上)の自己管理が必要
通院頻度 月1回程度(調整のため) 2〜3ヶ月に1回程度

子供の歯並びは放置せず早めの相談が大切な理由

子供の歯並びは放置せず早めの相談が大切な理由

子供の歯並びは成長とともに変化するため、「永久歯が生え揃うまで様子を見よう」と考えてしまいがちです。

しかし、成長期を過ぎると、子供のうちにしかできない治療の選択肢が失われてしまいます

顎の骨を広げる治療や、骨格のバランスを整える治療が可能なのは、顎がまだ成長している時期だからこそです。

顎の骨格的な歪みがある場合、成長してからだと歪みが固定されてしまい、将来的に外科手術を伴う矯正治療が必要になることもあります。

「矯正するほどではないかもしれないけど、少し歯並びが悪い気がする」「今すぐ治療が必要かどうかわからない」という段階でも、まずは歯科医院で相談して、歯並びや顎の状態を確認することが大切です。

小児矯正についてのよくある質問

小児矯正についてのよくある質問

ここでは、小児矯正についてのよくある質問を紹介します。

Q:小児矯正と成人矯正では治療期間は変わる?

A:個人差がありますが、小児矯正は成人矯正に比べて歯が動きやすく、治療期間が短くなる傾向があります。

子供の顎の骨はまだ柔らかく成長の途中にあるため、矯正装置で加える力に対して歯が動きやすい状態です。

そのため、同じような歯並びの乱れであっても、成人矯正と比べて短い期間で対応できるケースがあります。

Q:小児矯正を1期治療でやめるとどうなる?

A:1期治療のみで永久歯がきれいに並べば、治療をやめるケースもあります

ただし、子供の成長によっては2期治療が必要になることもあり、症例によって異なります。

一度中断した場合、その間に歯並びが変わっていることが多いため、治療計画を立て直す必要があり、費用や期間が無駄になってしまうことが少なくありません。

また、途中でやめると、後戻りや顎関節症、理想の歯並びにならないといったリスクもあるため、歯科医師が「1期治療だけで十分」と判断したケース以外は、途中でやめることは避けたほうがいいでしょう。

中断しなくて済むよう、費用や通院など長い目で見て計画することが大切です。

治療の継続に不安がある場合は、自己判断でやめてしまうのではなく、まず歯科医師に相談してみましょう。

まとめ

小児矯正の期間は、年齢や症例、治療の進め方によって変わります。

また、矯正治療後には歯並びを安定させるための保定期間も必要です。

成長期にしかできない治療があるため、気になることがあれば早めに相談することが、お子さんの将来の歯並びと健康を守るうえで大切です。

岡山駅西口より徒歩9分の『ふじおか歯科・矯正歯科』では、丁寧なカウンセリングを行い、お子さんの成長段階に合わせた治療計画をご提案しています。

「今すぐ治療が必要かどうかわからない」「何歳から相談すればいいの?」とお悩みの方は、まずは無料相談にてお気軽にご相談ください。

記事監修者

ふじおか歯科・矯正歯科 院長 藤岡 直也

ふじおか歯科・矯正歯科 院長

藤岡 直也

  • 日本顎咬合学会認定医
  • 国際口腔インプラント学会ISOI認定医
  • 日本口腔インプラント学会 会員
  • ILSC即時荷重研究会 理事
  • Study Group Make A Line 理事
  • 北九州アライナー咬合学研究会 理事
  • MEGAGEN IMPLANT 公認インストラクター
  • Align Educator(インビザラインオフィシャルスピーカー)

院長情報を詳しく見る

矯正治療

小児矯正装置の種類│特徴やメリット、費用や治療期間を解説!

小児矯正装置の種類│特徴やメリット、費用や治療期間を解説!

「小児矯正にはどんな種類があるの?」
「費用はいくら?」
「どれを選べばいい?」

子供の矯正を考えたとき、こんな疑問を感じている親御さんは多いのではないでしょうか。

小児矯正で使われる装置はさまざまで、取り外しができるもの・固定するもの・首や頭など外側に装着するものなど、大きく3つのタイプに分けられます。

それぞれ特徴や対応できる歯並びの状態が異なるため、お子さんに合った装置を選ぶことが治療成功のために大切です。

この記事では、1期治療で使われる矯正装置の種類と特徴を中心に、小児矯正の費用や期間の目安について詳しく解説します。

小児矯正の矯正装置は大きく分けて3種類!期間と費用目安

小児矯正の矯正装置は大きく分けて3種類!期間と費用目安

小児矯正には「1期治療」と「2期治療」の2段階があります。

1期治療(5歳〜11歳頃まで)は、顎の成長を利用して上下の顎骨の形やバランスを整えたり、歯の並ぶスペースを確保するもので、成長期の子供のうちにしかできない治療です。

2期治療(12歳以降)は永久歯が生え揃った後に行い、1期治療でつくったスペースに歯を並べていきます。治療内容としては成人矯正とほとんど同じです。

小児矯正(1期治療)で使用される矯正装置は、大きく分けると以下の3種類があります。

1期治療の期間は、1〜3年ほどが目安です。

分類 取り外しできるか 費用相場
可撤式矯正装置 取り外しできる 3万円〜80万円
固定式矯正装置 取り外しできない 3万円~5万円
顎外固定装置 取り外しできる(首や頭に固定) 30万円~40万円

装置にはさまざまなものがあり、種類によって費用には幅があります。

取り外しできる可撤式矯正装置は種類が多く、お子さんのお口の状態によって適した種類は異なるため、治療内容・適した装置・費用相場を詳しく知りたい場合は、歯科医院で相談しましょう。

1:可撤式矯正装置(取り外しできるタイプ)

1:可撤式矯正装置(取り外しできるタイプ)

可撤式矯正装置は、自分で取り外しできるタイプの装置です。

取り外せるため食事や歯磨きが普段通りにでき、虫歯や歯周病のリスクが低い傾向にあります。

一方で、装着時間が不足すると効果が出にくいため、家庭での管理が重要です。

取り外しできるタイプの可撤式矯正装置には、以下のような種類があります。

  • 拡大床
  • バイオネーター
  • ムーシールド
  • リップバンパー
  • FKO(アクチバトール)
  • ツインブロック
  • プレオルソ
  • インビザライン・ファースト(マウスピース矯正)

それぞれの特徴を解説します。

拡大床

拡大床は床矯正とも呼ばれ、歯列弓(歯が並ぶための土台)の幅を広げるために用いられる代表的な装置です。

歯が生えてくるスペースが不足している場合に、この装置を使って歯列を拡大することで、歯が生えてくるスペースを確保します。

個人差がありますが、8〜18時間以上の装着が必要です。

バイオネーター

バイオネーターは、下顎の位置を前方へ誘導することで噛み合わせを改善する装置で、装着時間は1日10時間ほどです。

主に下顎が小さいか、後ろに下がっている出っ歯(上顎前突)の改善を目的として使用されることが多く、口周りの筋肉のバランスを整える働きもあります。

ムーシールド

ムーシールドは、受け口(反対咬合)の改善を目的とした装置です。

舌や口周りの筋肉の動きをコントロールし、下顎が過度に前に出るのを防ぎ、上顎の成長を促進することで正常な噛み合わせへ導きます。

3〜6歳頃と小さい頃から使用できることが特徴で、就寝時を中心に1日10時間の装着が必要です。

リップバンパー

リップバンパーは、下唇と下の前歯の間にパッドを挟み、唇の圧力が歯に直接かかるのを防ぐ矯正装置です。

唇の力をリップバンパーが受け止め、その力が奥歯へと伝わることで奥歯を後方へ移動させ、歯が並ぶためのスペースを作ります。

下唇を吸ったり噛んだりする癖があるお子さんに有効で、装着時間は1日18時間以上が目安です。

FKO(アクチバトール)

FKO(アクチバトール)は、機能的矯正装置と呼ばれており、上下一体型の装置を装着して噛み合わせを正しい位置に誘導し、お口周りの筋肉の力を活かして下顎の成長を促します

下顎の成長が上顎に対して不足して出っ歯(上顎前突)になっているケースや、受け口(下顎前突)、上下正中のずれ、顎の歪みなどで使用されます。

主に夜間就寝時に使用し、1日10時間以上の装着が必要です。

ツインブロック

ツインブロックは、上下に分かれた装置を装着し、噛む機能を利用して下顎を前方へ誘導する仕組みの矯正装置です。叢生もある場合は、拡大ネジを併用することもあります。

装着は就寝時のみが基本のため、管理しやすい装置といえます。

プレオルソ

プレオルソは、柔らかい素材でできた上下一体型のマウスピース型矯正装置を使い、歯を直接動かすのではなく、歯並びの土台(お口周りの筋肉のバランス)を整えることを目的としています。

悪習癖(指しゃぶり、口呼吸)などを改善し、歯並びの乱れを防止する効果もあります。

装着時間は1日8時間が目安です。

インビザライン・ファースト(マウスピース矯正)

インビザライン・ファーストは、6〜10歳のお子さんを対象にしたマウスピース型矯正装置です。

一人ひとりの歯の形に合わせてオーダーメイドで製作され、段階的にマウスピースを交換しながら歯を少しずつ正しい位置へ動かしていきます。

透明で目立ちにくく、「装置の見た目が気になる」というお子さんや親御さんから支持されています。

歯列の拡大と歯並びの調整を同時に行えることが特徴で、治療期間を短縮できる可能性があります。

ただし、1日20時間~22時間の装着が必要なため、お子さん自身の協力はもちろん、親御さんのサポートが必要です。

2:固定式矯正装置(取り外しできないタイプ)

2:固定式矯正装置(取り外しできないタイプ)

以下は、固定されており自分で取り外しができないタイプの装置です。

種類によっては目立つことがあり、歯磨きの難易度が上がるため、虫歯や歯周病にならないよう普段以上に丁寧なケアを行うことが大切です。

  • 急速拡大装置
  • リンガルアーチ
  • タングガード
  • クワドヘリックス

それぞれの装置について、詳しく見ていきましょう。

急速拡大装置

急速拡大装置は、歯列ではなく上顎の骨を左右に広げるための固定式装置です。

上顎の横幅が狭い場合に使用し、歯が並ぶスペースを確保します。

短期間で効果を得やすい治療法である一方、一時的に痛みや圧迫感を感じることがあります。

リンガルアーチ

リンガルアーチは、歯の裏側(舌側)にワイヤーを固定して歯列をコントロールする装置です。

主に受け口の改善や、乳歯が早く抜けてしまった場合に歯の位置を維持するために使用されます。

歯の裏側につけるため目立ちにくいというメリットがある一方、舌に触れるため最初は違和感を感じやすい傾向があります。

タングガード

タングガードは、歯並びを乱す原因になる舌の癖(舌突出癖)を改善するための装置です。

上顎の前歯の裏側に柵のような装置を設置し、舌が前に出るのを防ぐことで歯並びの悪化を抑えます。

指を吸う癖の改善も期待できます。

クワドヘリックス

クワドヘリックスは、上顎を拡大するための装置で、奥歯に固定して歯列を横方向に拡大します。

歯の生えてくるスペース不足で歯並びがガタガタになっているケースや、交叉咬合(上下の噛み合わせが一部反対になっている状態)の治療などに使用します。

3:顎外固定装置(首や頭で固定するタイプ)

3:顎外固定装置(首や頭で固定するタイプ)

小児矯正の装置には、首や頭で固定する「顎外固定装置」というタイプもあります。

  • 上顎前方牽引装置
  • ヘッドギア
  • チンキャップ
  • プロトラクター

ここでは、それぞれの特徴を紹介します。

上顎前方牽引装置

上顎前方牽引装置は、上顎の骨の発育が不十分なことが原因で受け口になっている場合に使用する装置です。

おでこと下顎を支点にして装着し、口の中に入れた固定式装置とゴムで連結させ、上顎全体を前方へ引っ張ることで成長を促し、上下顎のバランスを整えていきます。

1日に12時間以上の装着が目安です。

ヘッドギア

ヘッドギアは、上顎の成長を抑制したり奥歯の位置をコントロールするための装置です。

頭や首に固定し、口の中に装着した装置を通して、上顎に対して後ろへ引っ張る力をかけて移動していきます。

引っ張る方向は骨格のタイプによって異なり、頭の上から引くタイプと首の後ろから引くタイプがあります。

チンキャップ

チンキャップは、下顎の過剰な成長を抑えるために用いられる装置です。

顎先にカップを装着し、頭部のヘッドキャップと連結して力を加えることで、下顎が前に出るのをコントロールし、受け口の進行を防ぎます。

装着時間は14時間以上が目安で、自宅にいるときは食事・歯磨き以外の時間は装着しているイメージです。

プロトラクター

プロトラクターは、顔の外側から上顎を前方へ引っ張るための装置で、上顎が小さいことで受け口になっている場合に使われます。

顔に装着するフレーム状の装置と、口腔内の固定式装置を専用のゴム(エラスティック)で連結し、ゴムの力で上顎に持続的な力を加えます。

1日10〜12時間以上が装着時間の目安です。

2期治療(12歳以降)の小児矯正で使われる装置

2期治療(12歳以降)の小児矯正で使われる装置

2期治療は、永久歯が生え揃った12歳以降に行う矯正治療です。

1期治療で顎の土台や骨格的なバランスを整えたあと、2期治療では個々の歯の位置や傾きを細かく調整し、理想的な噛み合わせと歯並びに整えていきます。

使用する装置は大人の矯正と基本的に同じで、「ワイヤー矯正(マルチブラケット装置)」や「マウスピース矯正(インビザラインなど)」があります。

ここからは、それぞれの特徴について解説します。

ワイヤー矯正(マルチブラケット装置)

ワイヤー矯正(マルチブラケット装置)は、歯の一本一本にブラケットと呼ばれる小さな金属パーツを装着し、そこにワイヤーを通して歯全体を少しずつ動かしていく方法です。

装置を装着する場所によって「表側矯正(歯の表側に装着)」、「裏側矯正(歯の裏側に装着)」「ハーフリンガル矯正(上の歯には裏側、下の歯には表側に装着)」などの種類があります。

軽度の歯並びの乱れから重度の噛み合わせのズレまで幅広い症例に対応できることが特徴で、固定式のため装着時間を管理する必要がありません。

一方、歯ブラシが届きにくい部分が増えるため、虫歯・歯周病を防ぐための丁寧な毎日の口腔ケアが大切です。

マウスピース矯正(インビザラインなど)

マウスピース矯正は、透明で目立ちにくいプラスチック製のマウスピースを装着し、段階的に交換することで少しずつ歯並びを整えていく矯正治療です。

代表的なマウスピース矯正としては、世界で1700万人以上が使用する実績を持つ「インビザライン」があります。

インビザライン・ファーストのみで治療が完了するケースもありますが、必要に応じて2期治療として通常のインビザラインを行うこともあります。

矯正治療終了後に使うリテーナーの種類

矯正治療終了後に使うリテーナーの種類

矯正治療が終わったあとも、歯を安定した位置に保つための「リテーナー(保定装置)」の使用が必要です。

ここでは、代表的な3タイプのリテーナーについて解説します。

プレートタイプ(取り外しできる)

プレートタイプは、歯の裏側をプラスチックのプレートで支え、表側をワイヤーで抑える取り外し可能なリテーナーです。

リテーナーの中でもスタンダードなもので、耐久性が高く長く使い続けられることや、多少歯の形が変わった場合でも修理できるメリットがあります。

ただし、ワイヤーが少し目立つことがあり、慣れるまでは喋りにくさを感じることがあるでしょう。

マウスピースタイプ(取り外しできる)

マウスピースタイプは、透明なプラスチックのマウスピース型の取り外し可能なリテーナーです。

装着していても目立ちにくく、見た目が気になる場合でも使用しやすいでしょう。

比較的安価で、短時間で再作製できますが、歯ぎしりや食いしばりがあると、すり減ったり穴があいて壊れてしまうことがあります。

フィックスタイプ(取り外しできない)

フィックスタイプは、歯の裏側に細いワイヤーを接着剤で直接固定する取り外しできないリテーナーです。

自分で取り外しができないため装着忘れがなく、後戻りのリスクを低く抑えられる点が大きなメリットです。

歯の裏側に装着するため目立ちにくく、装着時の違和感も少ない傾向にあります。

ただし、ワイヤー周辺に歯石や汚れが溜まりやすいため虫歯・歯周病予防ケアの徹底や、歯科医院での定期検診を受けることが大切です。

小児矯正の矯正装置で子供に合ったものを選ぶには?

小児矯正の矯正装置で子供に合ったものを選ぶには?

小児矯正の装置にはさまざまな種類がありますが、「お子さんに合っているかどうか」が非常に大切です。

そのため歯科医院では、歯並びの状態だけでなく、年齢、性格、ライフスタイル、親御さんなど周囲のご家族のサポート体制などを総合的に考慮したうえで適した治療法を提案します。

まずは信頼できる経験豊富な矯正歯科医師に相談して、お子さんの口の中をチェックしてもらい、いくつかの方法を提案してもらいましょう。

そのうえで、お子さんの性格やライフスタイルなども考慮し、本人に無理のない装置を選ぶことが、治療を成功させることにつながります。

まとめ

小児矯正で使用する装置には、さまざまな種類があります。

お子さんの歯並びや顎の状態、性格やライフスタイルに合った装置を選ぶことが、治療をスムーズに進めるために大切です。

また、小児矯正は成長期にしかできない治療が数多くあるという点で、成人矯正と大きく異なります。

早い時期に適切な治療を始めることで、将来の抜歯リスクを減らしたり、2期治療の期間や費用を抑えられる可能性があるため、お子さんの歯並びが気になっている親御さんは、一度歯科医院で相談してみましょう。

岡山駅西口より徒歩9分の『ふじおか歯科・矯正歯科』では、お子さんの歯並び・噛み合わせなど矯正治療の無料相談を承っております。

「うちの子にはどの装置が合うのか」「いつから始めるべきか」など、小児矯正に関するご不安やご疑問がございましたら、お気軽にご相談ください。

記事監修者

ふじおか歯科・矯正歯科 院長 藤岡 直也

ふじおか歯科・矯正歯科 院長

藤岡 直也

  • 日本顎咬合学会認定医
  • 国際口腔インプラント学会ISOI認定医
  • 日本口腔インプラント学会 会員
  • ILSC即時荷重研究会 理事
  • Study Group Make A Line 理事
  • 北九州アライナー咬合学研究会 理事
  • MEGAGEN IMPLANT 公認インストラクター
  • Align Educator(インビザラインオフィシャルスピーカー)

院長情報を詳しく見る

矯正治療

小児矯正で顎を広げる理由│メリット・デメリットと治療法!顔が大きくなるって本当?

小児矯正で顎を広げる理由│メリット・デメリットと治療法!顔が大きくなるって本当?

「顎を広げる矯正ってどういう治療?」
「なぜ顎を広げる必要があるの?」
「本当に必要?痛みやリスクはある?」

子供の歯並びについて調べる中で、顎を広げる治療についてさまざまな疑問をお持ちの方も多いでしょう。

小児矯正における「顎を広げる治療」は、顎の成長をコントロールし、歯をきれいに並べるための大切な治療です。

この記事では、小児矯正の顎を広げる治療について、目的や仕組み、治療法、メリット・デメリットなどについて詳しく解説します。

お子さんの矯正を検討している保護者の方は、ぜひ参考にしてください。

小児矯正の「顎を広げる」とは?

小児矯正の「顎を広げる」とは?

小児矯正の「顎を広げる」とは、顎の骨が成長段階にある子供の時期に、専用の装置を使って歯列や顎を適切なサイズに誘導する治療のことです。

ここからは、顎を広げる仕組みについて詳しく解説します。

子供は顎の骨が柔らかく、顎の拡大ができる

成長期の子供の顎の骨は柔らかく、矯正力を加えることで形を変えやすい状態にあります。

そのため、矯正治療によって力を加えることで、顎を広げることが可能です。

大人になると、顎の成長が止まり骨も硬くなっているため、子供のような顎の拡大はできません。

顎を広げる小児矯正は、子供の時期だからこそできる治療です。

顎を広げる仕組み・メカニズム

顎を広げる治療では、専用の装置を使って少しずつ外側に力を加え、骨の成長を利用して拡大を促します。急激に広げるのではなく、ゆっくりと骨の再生を伴いながら拡大していく仕組みです。

顎を広げる治療は、主に上顎に対して行われます。

上顎の骨は、左右の2つの骨がくっつくことで1つになっています。

上顎の骨の中央には「正中口蓋縫合(せいちゅうこうがいほうごう)」と呼ばれるつなぎ目があり、大人になるとこのつなぎ目は完全にくっつきますが、子供の間はまだ結合が不完全な状態です。

矯正装置でこのつなぎ目に継続的な力を加えることで骨が少しずつ離れ、その隙間に新しい骨が形成されることで顎が広がっていきます。

なぜ必要?顎を広げる小児矯正の治療の目的

なぜ必要?顎を広げる小児矯正の治療の目的

顎を広げる小児矯正は、単に歯並びを整えるだけでなく、将来の口腔環境を整えるためにも大切な治療です。

ここからは、顎を広げる小児矯正の主な2つの目的について詳しく解説します。

永久歯を並べるスペースを確保する

永久歯は乳歯よりも大きいため、顎のスペースが不足していると歯が重なったり、斜めに生えてしまったりします。

顎を広げる治療では、あらかじめ十分なスペースを確保することで、永久歯が正しい位置に並ぶよう導きます

成人矯正の場合、スペースが不足すると抜歯が必要になることがありますが、成長期のうちに顎を広げておくことで、抜歯を回避できる可能性があります。

顎の発達を促し、健康な口元に導く

顎の成長が不十分なまま放置すると、歯並びだけでなく呼吸や発音などにも影響が及ぶことがあります。

悪い歯並びは口呼吸や消化不良、発音のしにくさにもつながりますが、顎を広げることで正しい噛み合わせになれば、呼吸機能の改善、鼻呼吸がしやすくなるなど、全身の健康にも良い影響が期待できます。

見た目だけでなく、機能面の改善も重要な治療目的の一つです。

子供の顎が狭いことで起こる歯並び・噛み合わせの問題

子供の顎が狭いことで起こる歯並び・噛み合わせの問題

顎の幅が十分でない場合、歯が並ぶスペースが不足し、さまざまなトラブルにつながります。

ここでは、子供の顎が狭いとどのような歯並び・噛み合わせの問題が起こることがあるのか、詳しく解説します。

歯並び・噛み合わせが乱れる

顎が狭いと歯がきれいに並ぶスペースが足りず、歯が重なったり、ねじれて生えてしまい、叢生(ガタガタの歯並び)や出っ歯、受け口などの不正咬合につながる可能性があります。

また、噛み合わせが悪い状態が続くと、食べ物をしっかり噛めないだけでなく、顎関節への負担も増えやすくなります。

口呼吸になりやすい

上顎が狭いと鼻腔も狭くなるため、鼻から十分に空気を取り込みにくくなり、自然と口呼吸が習慣化しやすくなります

口呼吸は口の中が乾燥しやすくなり、虫歯や歯周病のリスクが高まったり、風邪などの感染症にかかりやすくなったりするため、注意が必要です。

また、常に口が開いた状態になることで、歯並びや顔立ちにも悪影響を及ぼす可能性があります。

睡眠や集中力に影響が出る

顎が小さいと舌の根元が喉の奥に落ち込みやすく、気道が狭くなって、寝ているときにいびきをかきやすくなります

質の良い睡眠が十分に取れないと、日中の倦怠感や集中力の低下として表れることがあり、学習や運動のほか、お子さんの成長にも悪影響を及ぼす可能性があります。

発音に影響を与える

顎が狭いことで舌の動きが制限されると、正しい発音がしにくくなったり、滑舌が悪くなったりする場合があります。

特にサ行・タ行・ラ行などは、舌の位置が重要な音に影響が出やすいとされています。

うまく発音できないことでコミュニケーションに困難を感じたり、コンプレックスになってしまう可能性もあるでしょう。

顎を広げる小児矯正の治療法

顎を広げる小児矯正の治療法

顎を広げる小児矯正の治療法は、主に以下の3つです。

なお、厳密には「マウスピース矯正」と「床矯正」は顎そのものではなく、歯列を広げる装置となります。

  • マウスピース矯正
  • 床矯正
  • 急速拡大装置

ここからは、それぞれの方法について詳しく解説します。

マウスピース矯正

マウスピース矯正は、透明で薄いマウスピース型の装置を使って歯列の拡大と歯並びの調整を同時に行える治療法です。

例えば、子供用のマウスピース矯正「インビザライン・ファースト」は、顎が発育段階にあるお子さんの骨の柔軟性を活かし、歯列の拡大を促しながら歯の位置も細かく調整できる点が特徴です。

取り外しができるため食事や歯磨きへの影響が少なく、装置が目立ちにくいこともメリットです。

ただし、装着時間を守らないと十分な効果が得られないため、お子さんと保護者の方が協力して管理することが大切です。

床矯正

床矯正は、プレートにネジとワイヤーを組み込んだ取り外し式の装置を使う方法です。

装置中央のネジを少しずつ回すことで、歯列を内側からゆっくりと押し広げていきます。

床矯正はスペース確保が目的のため、自然にきれいに歯が並ばない場合は、マウスピース矯正やワイヤー矯正を行うこともあります。

急速拡大装置

急速拡大装置は、奥歯に固定する取り外しのできない固定式の装置です。

上顎の中央にある「正中口蓋縫合」と呼ばれる骨のつなぎ目に力を加えることで顎の骨そのものを左右に広げることができ、拡大効果の高い装置です。

1日あたり0.4mm程度という小さな変化を積み重ねながら、数か月かけてゆっくりと拡大していきます。

顎を広げる小児矯正のメリット

顎を広げる小児矯正のメリット

顎を広げる小児矯正は、見た目の改善だけでなく、将来の歯並びや健康にも大きく関わる治療です。

ここでは顎を広げる小児矯正の主なメリットを紹介します。

矯正のための抜歯を避けられる可能性が高くなる

矯正治療で顎のスペースが不足している場合、健康な歯を抜いてスペースを確保することがあります。

しかし、成長期に顎を広げておくことで、歯を抜かずに永久歯を並べられる可能性があります。

お子さんの歯を可能な限り守るという観点からも、顎を広げる治療は有効な選択肢です。

歯並びを自然に整えやすくなる

顎を広げることで、永久歯が生えるための土台がしっかりと整えられます。

その結果、歯が自然と正しい位置に収まりやすくなり、2期治療(歯並びを整える段階の治療)が不要になったり、必要な場合でも治療期間を短縮できる可能性があります。

呼吸しやすくなり口呼吸の改善につながる

上顎の拡大によって鼻腔が同時に広がるため、鼻からの呼吸がしやすくなり、口呼吸から鼻呼吸への改善が期待できることもメリットです。

口呼吸の改善は、虫歯や歯周病の予防だけでなく、全身の健康にも良い影響を与えます。

口呼吸は一度癖になると改善が難しいため、子供のうちに根本から対処しておくことが大切です。

舌の位置が改善される

顎が狭いと舌が低い位置に下がった「低位舌」の状態になりがちです。

治療によって顎を広げると、舌が本来あるべき位置(上顎の前歯の付け根あたりに軽く触れている状態)に収まりやすくなり、上顎への適切な圧力がかかって顎の成長を後押しする効果も期待できます。

このほかにも、嚥下機能や発音、顔の筋肉のバランスにも良い影響を与える可能性があるでしょう。

顔のバランスが整いやすい

顎の成長が適切でないと、出っ歯や受け口のような問題につながることがあり、将来的に外科的処置が必要になるケースもあります。

成長期のうちに顎の発育をコントロールしておくことで、このようなリスクを軽減できます。

お子さんが思春期を迎えるころに口元をコンプレックスに感じることなく、自信を持って笑えるようにするためにも、早めの対応が大切です。

顎を広げる小児矯正のデメリット

顎を広げる小児矯正のデメリット

顎を広げる小児矯正には多くのメリットがある一方で、いくつかのデメリットもあります。

ここでは、顎を広げる小児矯正のデメリットについて解説します。

一時的に違和感や痛みを感じることがある

顎を広げる治療は装置によって少しずつ力を加えるため、装着初期や調整後に違和感や軽い痛みを感じることがあります。

特に急速拡大装置の場合は、痛みが生じやすい傾向にあります。

多くは一時的なものであり、2週間ほどで違和感は減っていきますが、痛みの感じ方には個人差があるため、無理をせず歯科医師と相談しながら進めましょう。

歯磨きの難易度が上がり虫歯や歯周病リスクが上がる

矯正装置を装着すると、食べかすや汚れが溜まりやすくなり、通常よりも歯磨きが難しくなります。

特に固定式の装置は細かい部分の清掃が難しく、虫歯や歯周病のリスクが高まる可能性があるため、間食の頻度を少なくしたり、保護者の方による仕上げ磨きなどの対策をしましょう。

顎を広げる小児矯正のよくある質問

顎を広げる小児矯正のよくある質問

ここでは、顎を広げる小児矯正のよくある質問について紹介します。

Q:顎を広げる小児矯正は顔が大きくなる?

A:基本的に、適切な治療が行われれば顔が大きくなることはまずないとされています。

顎が広がることで一時的に顔が横に大きくなったように見える場合がありますが、これは単純に「顔が大きくなった」わけではなく、自然な成長をサポートするものです。

そもそも、顔の成長は矯正治療だけでなく遺伝や生活習慣などが大きく影響するため、治療によるものではなく、成長に伴った変化でもあります。

顎を広げたことで、むしろ歯並びや顔のバランスが整って、顔がすっきりと見えるケースもあります。

Q:顎を広げる小児矯正はゴリラ顔になる?

A:適切な診断と治療計画のもとで行えば、ゴリラ顔になるリスクは低いと考えられます。

ただし、急速拡大装置などで顎を必要以上に広げすぎると、上下の顎のバランスが崩れ、口元が突出したような印象になるリスクはゼロではありません。

精密な検査・診断を行ったうえで、お子さんの骨格に合った適切な治療を行うことが大切です。

Q:顎を広げる小児矯正にかかる費用はいくら?

A:装置の種類・治療の難易度・通院期間などによって変わりますが、第1期治療(顎を広げる治療)の費用相場は、20〜50万円程度です。

いずれも保険適用外の自費診療になるため、事前のカウンセリングで費用の内訳や支払い方法について詳しく確認しておきましょう。

Q:顎を広げる小児矯正は何歳までできる?

A:顎を広げる治療ができるのは、顎の骨が柔軟で成長が活発な5歳〜11歳頃までとされています。

症例によっては早い段階から治療を始めた方が良いケースもあるため、気になる点があれば年齢を問わず早めに歯科医師へ相談することが大切です。

Q:顎を広げない方がいいケースはある?

A:すべてのお子さんに顎を広げる治療が必要なわけではなく、顎の拡大が適さないこともあります

お子さんの口腔の状態によって顎を広げる治療が適しているかどうかは変わるため、レントゲンや歯型など精密な検査をもとに適切な計画を立てることが大切です。

まとめ

顎を広げる小児矯正は、歯並びを整えるだけでなく、将来の口腔環境や健康にも影響する治療です。

顎の発達を活かすことで、抜歯のリスクを抑えつつ、自然な歯列を目指せる可能性があります。

一方で、すべてのケースに必要なわけではないため、信頼できる医師に相談してお子さんのお口に適した治療法を提案してもらいましょう。

岡山駅西口より徒歩9分の『ふじおか歯科・矯正歯科』では、お子さんの顎の発育状態や歯並びについて、丁寧なカウンセリングと精密検査をもとに適した治療プランをご提案しています。

「本当に治療が必要なの?」「どの装置が合っている?」といったお悩みにも、丁寧にお答えしておりますので、お子さんの将来の笑顔と健康を守るためにも、ぜひお気軽にご相談ください。

記事監修者

ふじおか歯科・矯正歯科 院長 藤岡 直也

ふじおか歯科・矯正歯科 院長

藤岡 直也

  • 日本顎咬合学会認定医
  • 国際口腔インプラント学会ISOI認定医
  • 日本口腔インプラント学会 会員
  • ILSC即時荷重研究会 理事
  • Study Group Make A Line 理事
  • 北九州アライナー咬合学研究会 理事
  • MEGAGEN IMPLANT 公認インストラクター
  • Align Educator(インビザラインオフィシャルスピーカー)

院長情報を詳しく見る

矯正治療

小児矯正は何歳までに始める?適切なタイミングや治療期間・注意点

小児矯正は何歳までに始める?適切なタイミングや治療期間・注意点

「小児矯正って何歳まで治療できるの?」
「矯正を始めるのはいつがいい?」
「小児矯正に通えるのは何歳まで?」

お子さんの矯正について考えたとき、上記のような点が気になっている方は多いでしょう。

小児矯正は大きく「1期治療」と「2期治療」の2段階に分かれており、それぞれ対象年齢や治療の目的が異なります。

この記事では、小児矯正が何歳まで受けられるのか、また治療を始めるベストなタイミングはいつなのかについて詳しく解説します。

また、1期治療と2期治療の違いや、歯並び別の開始目安、子供のうちに矯正を行うメリットまで幅広くご紹介しますので、ぜひ最後まで記事をチェックしてみてください。

小児矯正ができるのは何歳まで?年齢と治療期間目安

小児矯正ができるのは何歳まで?年齢と治療期間目安

小児矯正には、成長段階に応じて「1期治療」と「2期治療」の2段階があり、対象となる年齢や治療の目的が異なるため、まずはその違いを理解しておくことが大切です。

ここからは、それぞれの治療の年齢の目安と治療期間について詳しく解説します。

1期治療:11歳頃まで(1〜3年間)

1期治療とは、乳歯と永久歯が混在する「混合歯列期」に行う矯正治療のことです。

一般的に5歳〜11歳頃までが治療の目安で、顎の骨がまだ柔らかく成長段階にあるこの時期に、上下の顎のバランスを整えたり、永久歯が正しく並ぶためのスペースを確保したりします。

治療期間は1〜3年程度が目安ですが、顎の成長スピードや歯の生え変わりの状況には個人差があるため、実際の治療期間は症例によって異なります。

1期治療の段階で永久歯がきれいに並んだ場合は、そこで治療が完了することもあります。

2期治療:12歳以降〜(1〜2年間)

2期治療は永久歯が生え揃った後に行う矯正で、歯並びそのものを整える「仕上げ」の治療です。

ワイヤーやマウスピースを使用して歯を動かし、見た目や噛み合わせを改善していきます。

12歳以降が開始の目安で、内容としてはほぼ成人矯正と同様となり、年齢制限はありません

治療期間は1〜2年程度が一般的で、1期治療でしっかりと土台を整えておくことで、2期治療をよりスムーズに進められる可能性があります。

小児矯正は何歳から?始めるタイミングの目安

小児矯正は何歳から?始めるタイミングの目安

小児矯正を始めるタイミングも、多く寄せられる疑問の一つです。

お子さんの歯や顎の状態は一人ひとり異なるため、「この年齢になったら必ず始める」という一律の正解はありませんが、治療の種類(1期・2期)と歯並びの症状ごとに、適切なタイミングの目安があります。

ここでは、1期治療と2期治療、そして歯並び別のそれぞれの開始時期を具体的に解説します。

1期治療:5歳〜10歳頃

1期治療のスタートに適しているのは、5歳〜10歳頃が一般的な目安です。

この時期は乳歯から永久歯への生え変わりが始まり、顎の成長を活かしつつ、装置で歯列を広げながら永久歯が並ぶスペースをつくることができます。

上顎の骨の成長は11歳頃までとされているため、遅くとも10歳頃までには矯正を始めた方がいいでしょう。

日本臨床矯正歯科医会の調査によると、矯正治療を実際に始めた年齢として最も多いのは7〜8歳頃とされています。

ただし、歯並びによっても適切な開始時期は変わるため、お子さんの歯並びが気になりはじめたら、まずは早めに相談することが大切です。

(参考:日本臨床矯正歯科医会『最初に矯正歯科に相談するのは、何歳くらいがよいのですか?』)

2期治療:12歳以降

2期治療は、永久歯がすべて生え揃ってから行う歯並びを整える治療です。

12歳以降から始めることが多く、1期治療を受けていた場合は移行し、受けていなかった場合でも歯が生え揃っていれば2期治療から始めることが可能です。

歯並び別の開始目安

歯並びの種類によっても、矯正を始めるべき時期は異なります。

以下で目安を紹介します。

受け口:3歳頃まで

受け口(下顎前突)は早期の治療が推奨されており、3歳頃までに一度歯科医院で相談しましょう。

骨格的に問題があるタイプの受け口の場合、成長期を過ぎて大人になってから治療しようとすると、顎の骨を削ったり抜歯の必要性が生じるためです。

受け口は咀嚼機能の低下、発音のしにくさ、顎関節症といったリスクにもつながるため、早期の受け口治療はお子さんの健康的な成長にもメリットがあります。

その他の歯並び:6歳頃まで

出っ歯や叢生(乱ぐい歯)などその他の歯並びの場合は、6〜10歳頃が治療開始の目安とされています。

ただし、歯並びや顎の状態には個人差があるため、気になる症状があれば、年齢に関わらず一度歯科医院で相談しましょう。

小児矯正は男女の成長の違いに注意が必要

小児矯正は男女の成長の違いに注意が必要

小児矯正を考えるうえで見落としがちなのが、男女の成長スピードの違いです。

男の子と女の子では骨の成長ペースが異なるため、いくつかの点に注意しておきましょう。

ここからは、男女差がどのように矯正の開始時期に影響するのかについて詳しく解説します。

女児の方が骨の成長が早く、早めの治療が必要

一般的に、女の子の方が男の子よりも骨の成長が早いとされています。

同じ学年であっても、女の子の方が早期に治療を始めた方がいい場合があるため、早めに歯科医師へ相談してみましょう。

年齢だけを基準にするとタイミングを逃す可能性がある

小児矯正の適切な開始時期は、お子さん一人ひとりによって異なります。

年齢は矯正治療を検討する時期の一つの目安にはできますが、それだけを基準にすると適したタイミングを逃してしまう可能性があるため、歯科医院で相談してお子さんの成長の状態を確かめてもらうことが大切です。

矯正治療を検討した方がいい子供の歯並び

矯正治療を検討した方がいい子供の歯並び

ここでは、矯正治療を検討した方がいい子供の歯並びについて解説します。

出っ歯(上顎前突)

出っ歯(上顎前突)は上の前歯や上顎が前方に突出している状態で、見た目の問題だけでなく、口が閉じにくくなることで口呼吸になりやすい点が特徴です。

口呼吸は虫歯や歯周病のリスクを高める原因になるほか、転倒時に前歯をぶつけやすいなど外傷のリスクもあります。

指しゃぶりや口呼吸が影響している場合は、トレーニングを組み合わせることもあります。

受け口(下顎前突)

受け口(下顎前突)は、下の前歯が上の前歯よりも前に出てしまっている状態です。

顔立ちに影響するだけでなく、前歯で食べ物を噛み切りにくくなったり、「サ行」などの発音がしづらくなったりすることもあります。

乳歯が生えそろう前(1〜2歳頃)の受け口であれば約半数は自然に治るとされていますが、3歳を過ぎても受け口が改善されていない場合は、できるだけ早く歯科医師に相談しましょう。

乱ぐい歯・八重歯(叢生)

叢生(そうせい)とは、歯が重なったり、でこぼこに生えている状態です。

顎の大きさに対して歯が大きすぎる、または歯が生えるスペースが不足していることが主な原因で、乱ぐい歯や八重歯も叢生の一つです。

歯磨きがしにくく虫歯や歯周病のリスクが高まってしまうため、矯正治療を検討しましょう。

開咬

開咬は奥歯を噛んでも前歯が噛み合わず、上下に隙間ができる状態で、食べ物を前歯で噛み切れない、発音に影響が出るなど機能面の問題が生じることがあります。

指しゃぶりや舌の癖などが原因となることも多く、これらの癖の改善と合わせて治療を行います。

過蓋咬合

過蓋咬合とは、奥歯を噛み締めたときに上の前歯が下の前歯を過剰に覆い隠してしまっている状態のことで、「ディープバイト」とも呼ばれます。

放置すると顎関節や歯茎に負担をかけ、痛みが起こることもあるため、早めの治療を検討しましょう。

子供のうちに矯正治療で歯並びを治すメリット

子供のうちに矯正治療で歯並びを治すメリット

子供のうちに矯正治療で歯並びを治療することには、以下のようなメリットがあります。

  • 顎の成長に合わせて治療を進められる
  • 永久歯を抜歯せずに矯正できる可能性が高まる
  • 見た目のコンプレックス解消・予防につながる
  • 悪習癖を改善し正しい呼吸・発音につながる
  • 大人になってからの矯正が不要になる可能性がある

それぞれのメリットについて詳しく解説します。

顎の成長に合わせて治療を進められる

成長期の子供は顎の骨が発達途中にあるため、顎の成長に合わせた治療ができることがメリットです。

顎の骨がまだ柔らかい子供のうちに治療を行うことで、骨格全体のバランスを整えながら、永久歯が正しく並ぶための土台をつくることができます。

顎の成長を利用しつつ無理なく矯正を進められるのは、子供の時期ならではのメリットといえるでしょう。

永久歯を抜歯せずに矯正できる可能性が高まる

小児期に矯正を行うことで顎のスペースを確保できるため、将来的に永久歯を抜かずに治療できる可能性があります。

大人になってからの矯正では抜歯や外科手術が必要になることもありますが、治療の負担を軽減できることも小児矯正のメリットです。

見た目のコンプレックス解消・予防につながる

口元は人から目に留まりやすい部位であり、歯並びの乱れはコンプレックスになりやすいです。

特に中学・高校生になると外見への意識が高まり、歯並びが原因で自信を持てなくなってしまうこともあるでしょう。

小児矯正を適切な時期に始めることで、思春期までに歯並びをきれいに整えられる可能性があります。

悪習癖を改善し正しい呼吸・発音につながる

指しゃぶりや舌を前歯に押し当てる癖、口呼吸などの癖は、歯並びを悪化させる原因の一つです。

小児矯正では、トレーニングによってこれらの癖を改善しながら正しい口腔機能を身につけられる点もメリットです。

悪い癖を放置すると歯並びが悪化する原因になるため、注意しましょう。

大人になってからの矯正が不要になる可能性がある

1期治療で顎のバランスを整え永久歯の土台をしっかりつくることができれば、永久歯が生え揃ってからの2期治療が不要になるケースもあります。

また、2期治療が必要な場合でも、1期治療を受けていたことで治療期間が短縮され、費用負担を抑えられることもあります。

小児矯正の年齢についてのよくある質問

小児矯正の年齢についてのよくある質問

ここでは、小児矯正の年齢についてのよくある質問を紹介します。

Q:小児矯正の開始が遅れるとどんなデメリットやリスクがある?

A:小児矯正の開始が遅れると、「治療期間が長くなる」「抜歯が必要になる可能性が高まる」「見た目がコンプレックスになる」などのデメリットが考えられます。

また、骨格的な歪みや悪い癖がある場合、成長とともに悪化したり、骨格のズレが定着してしまい、治療が難しくなる可能性もあります。

これらの影響はすべてのケースで見られるわけではありませんが、顎の成長を利用できることは小児矯正の大きな利点であるため、タイミングを逃さないことが大切です。

Q:小児矯正の費用はいくら?

A:1期治療は20〜50万円、2期治療は20〜120万円が相場の目安です。

矯正治療は原則保険が適用されない自費診療のため費用は歯科医院ごとに差があり、装置の種類や通院回数によっても変動します。

矯正治療を受ける歯科医院を選ぶ際は費用だけで判断せず、歯科医師の技術や症例数、治療内容やアフターサポートも含めて検討することが大切です。

まとめ

小児矯正は「何歳まで」という明確な上限はありませんが、顎の成長を活かした骨格へのアプローチができる1期治療は、11歳頃まで(開始は10歳頃まで)が目安です。

歯や顎の発育状態によっても治療開始のタイミングは異なるため、気になる症状があれば「まだ早いかな」と思うくらいのタイミングで、一度歯科医院で相談してみましょう。

また、女の子は男の子より骨の成長が早いため、同じ年齢でも早めに相談することが大切です。

岡山駅西口より徒歩9分の『ふじおか歯科・矯正歯科』では、お子さん一人ひとりの成長段階や歯並びの状態に合わせた丁寧なカウンセリングと治療をご提供しています。

「本当に矯正が必要?」「今からでも間に合う?」といった疑問にもわかりやすくお答えいたしますので、ぜひお気軽にご相談ください。

記事監修者

ふじおか歯科・矯正歯科 院長 藤岡 直也

ふじおか歯科・矯正歯科 院長

藤岡 直也

  • 日本顎咬合学会認定医
  • 国際口腔インプラント学会ISOI認定医
  • 日本口腔インプラント学会 会員
  • ILSC即時荷重研究会 理事
  • Study Group Make A Line 理事
  • 北九州アライナー咬合学研究会 理事
  • MEGAGEN IMPLANT 公認インストラクター
  • Align Educator(インビザラインオフィシャルスピーカー)

院長情報を詳しく見る

矯正治療

子供の歯科矯正で保険適用となる3つのケース│年齢制限や費用目安も解説

子供の歯科矯正で保険適用となる3つのケース│年齢制限や費用目安も解説

「子供の歯並びが気になるけれど、矯正って保険が使えるの?」
「矯正治療の費用を少しでも抑えたい」

お子さんの歯並びを心配する中で、そんな疑問を持たれた親御さんは少なくないでしょう。

子供の歯科矯正は、原則として自費診療(保険適用外)ですが、一部例外として保険が適用されるケースもあります。

この記事では、子供の歯科矯正の保険適用の条件・対象疾患・費用の目安、自費の場合でも費用を抑える方法などを詳しく解説します。

子供の歯科矯正も例外を除き原則自費診療

子供の歯科矯正も例外を除き原則自費診療

子供の歯科矯正は、大人の矯正治療と同様に、原則として保険が適用されない自費診療です。

日本の健康保険制度は「病気やケガの治療」を対象としており、見た目の改善や予防を目的とした矯正治療は、審美的な処置と位置づけられるため保険の対象外となっています。

指しゃぶりや口呼吸などの悪い癖(口腔習癖)や噛み合わせ、歯並びなどは子供の発育に影響するため、「保険適用の範囲となるのでは?」と思われる方もいらっしゃいますが、現状では小児矯正も原則自費診療となります。

ただし、身体の異常や病気が原因の場合、例外的に保険適用となるケースもあります。

子供の歯科矯正で保険適用となる3つのケース

子供の歯科矯正で保険適用となる3つのケース

子供の歯科矯正で健康保険が適用されるのは、以下のように限られた条件を満たす場合のみです。

  • 厚労省指定疾患に起因する咬合異常矯正
  • 3歯以上の萌出不全の矯正
  • 顎変形症手術前後の矯正治療

また、どの歯科医院でも保険で治療が受けられるわけではありません。

保険適用の矯正治療を受けられる医療機関は、厚生労働大臣が定める施設基準を満たし、地方厚生(支)局長に届け出た保険医療機関に限られています。

ここでは、子供の歯科矯正で保険適用となる3つのケースについてそれぞれ詳しく解説します。

(参考:公益社団法人・日本矯正歯科学会『矯正歯科治療が保険診療の適用になる場合とは』)

厚労省指定疾患に起因する咬合異常矯正

「別に厚生労働大臣が定める疾患」に起因した咬合(噛み合わせ)の異常に対する矯正治療は、保険が適用されます。

唇顎口蓋裂・ダウン症候群・ゴールデンハー症候群・鎖骨頭蓋骨異形成・筋ジストロフィーなど、生まれつきの先天性疾患によって歯並びや噛み合わせに問題が生じているケースです。

この他、現在66種類の疾患が指定されています。

お子さんにこれらの疾患がある場合は、早めに歯科医院で相談しましょう。

3歯以上の萌出不全の矯正

前歯や小臼歯といった永久歯のうち、3本以上が正常に生えてこない萌出不全に起因した咬合異常で、「埋伏歯開窓術」が必要なケースでも、保険が適用されます。

埋伏歯開窓術とは、歯茎や顎の骨に埋まったまま生えてこない歯(埋伏歯)を、歯茎を切開して引き出す手術のことです。

永久歯が1〜2本生えてこない場合や、永久歯が3本以上生えてこないものの、埋伏歯開窓の必要がない場合は保険適用対象外になります。

患者さま自身で判断することはできないため、歯科医師に相談しましょう。

顎変形症手術前後の矯正治療

顎変形症の治療で顎の外科手術が必要になった場合、手術前後に矯正治療が行われることが一般的で、このケースでは保険適用となります。

顎変形症とは、上顎・下顎の骨格の大きさや位置が著しく異なることで、顔の変形や噛み合わせに大きな異常が生じる病気です。

歯並びではなく顎の骨格自体に問題があるため、見た目だけでなく、機能的な問題(咀嚼機能の低下、顎関節への負担増加、発音困難など)も引き起こします。

子供の歯科矯正で保険適用される歯並びの例

子供の歯科矯正で保険適用される歯並びの例

ここでは、実際に対象となる可能性がある歯並びの例を紹介します。

該当するかどうかは自己判断が難しいため、歯科医院で詳しい診断が必要です。

一部の受け口(反対咬合)

受け口とは、上の前歯よりも下の前歯が前に突き出ている状態で、「反対咬合(はんたいこうごう)」とも呼ばれます。

上顎と下顎の骨格的なバランスが著しくずれており、顎変形症が原因の受け口で外科手術が必要と判断された場合に限り、保険が適用されます。

一部の出っ歯(上顎前突)

上の歯が下の歯より大きく前方に突き出ている状態を「上顎前突(じょうがくぜんとつ)」といいます。

いわゆる「出っ歯」の状態で、噛み合わせた際に上下の前歯の間に隙間ができたり、口を自然に閉じにくくなるといった症状が現れることがあります。

出っ歯の場合も、顎変形症が原因で外科手術が必要な場合は、保険が適用されます。

一部の埋伏歯

埋伏歯(まいふくし)とは、永久歯が歯茎や顎の骨の中に埋まったまま、正常に生えてこない状態の歯のことです。

前歯・小臼歯の永久歯が3本以上埋伏していて、「埋伏歯開窓術(外科手術)」が必要と診断された場合は、保険診療の対象となります。

埋伏歯には、完全に埋まっていて外からは見えない「完全埋伏歯」と、一部が歯茎から見えている「不完全埋伏歯」の2つがありますが、いずれも他の歯や歯並びに悪影響を与えるリスクがあります。

「永久歯がなかなか生えてこない」「左右の歯の本数が違う」といった場合は、一度歯科医院で詳しい検査を受けることが大切です。

子供の歯科矯正で保険適用となった場合の費用目安

子供の歯科矯正で保険適用となった場合の費用目安

保険が適用された場合、矯正にかかる費用の自己負担は原則3割(年齢や所得により異なる)となります。

自費診療では総額100万円以上かかることもある歯科矯正ですが、保険が適用されれば同じ治療でも自己負担額を抑えることが可能です。

かかる費用は症例によっても異なりますが、約30~50万円が目安になります。

高額療養費制度もあわせて利用すれば、さらに負担を軽減できるでしょう。

子供の歯科矯正で保険適用されるのは何歳まで?年齢制限は?

子供の歯科矯正で保険適用されるのは何歳まで?年齢制限は?

子供の歯科矯正における保険適用について、「何歳まで受けられるのか」と疑問に思う方は多いでしょう。

保険適用の矯正治療に年齢制限は設けられておらず、子供・大人を問わず、前述したような保険適用の対象となる疾患や症状に該当していれば年齢に関係なく保険が適用されます。

ただし、先天的な病気や顎変形症は子供の発育に影響を及ぼすため、適切なタイミングで治療を受けることが大切です。

「うちの子はまだ小さいから」「もう中学生だから遅いかも」と思い込まず、お子さんの歯並びや顎はどのような状態か、矯正治療に保険が適用される可能性があるかなど、歯科医院で詳しい検査を受けて診断してもらいましょう。

自費診療の子供の歯科矯正の費用相場は?

自費診療の子供の歯科矯正の費用相場は?

子供の歯科矯正は「1期治療」と「2期治療」の2段階があります。

ここでは、1期治療と2期治療それぞれの役割と自費診療の場合の費用相場を紹介します。

1期治療

1期治療とは、乳歯と永久歯が混在する5歳〜11歳頃に行う矯正治療です。

顎の骨がまだ柔軟に成長している時期を活かして、骨格のバランスを整えたり、永久歯がきれいに生えそろうためのスペースを確保したりすることが主な目的になります。

早く始めるほど良いわけではなく、適した開始時期は症例や希望によって変わるため、歯科医師とよく相談しましょう。

1期治療の費用相場は20〜50万円ほどになります。

2期治療

2期治療とは、永久歯が生えそろった12歳以降に行う、歯並びそのものを整えることを目的とした矯正治療です。

治療内容は大人の矯正とほぼ同様で、ワイヤー矯正やマウスピース矯正を使って歯を正しい位置へ移動させていきます。

2期治療の費用の相場は、使用する装置や症例の難易度によって幅がありますが、20〜120万円ほどが目安です。

矯正治療以外にかかることがある費用

矯正治療では、装置代や基本料金のほかにも、以下のような費用が発生することがあります。

  • 精密検査料・診断料
  • 調整料(処置料)
  • 保定装置(リテーナー)代
  • 抜歯費用(矯正時に抜歯の必要がある場合)

矯正治療を始める前に、総額でどのくらいかかるかの目安を確認しておきましょう。

自費診療の子供の歯科矯正の費用を安く抑える方法

自費診療の子供の歯科矯正の費用を安く抑える方法

保険が適用されない場合でも、工夫次第で費用の負担を軽くする方法はいくつかあります。

ここからは、費用を安く抑えるための主な方法について解説します。

1期治療から矯正を始める

乳歯と永久歯が混在する時期に始める1期治療では顎の成長を利用できるため、2期治療が不要になったり、治療範囲が縮小されることで、トータルの費用を抑えられることがあります。

先延ばしにせず、気になった時点で早めに歯科医院で相談することが、費用面でもメリットにつながります。

部分矯正が可能か検討する

歯列全体ではなく、気になる部分だけを動かす「部分矯正」が適用できる症例であれば、全体矯正と比べて費用を抑えられる場合があります。

ただし、部分矯正はすべての症例に対応できるわけではありません。

骨格に問題がある場合や、噛み合わせ全体を整える必要があるケースでは、部分矯正では対応が難しく、かえって噛み合わせのバランスを崩すリスクもあります。

部分矯正で済むのか、全体矯正が必要なのかは、詳しい検査のうえで判断する必要があります。

費用を抑えられる装置を選ぶ

矯正治療で使用する装置の種類によっても費用は変わり、一般的には費用の安い順に表側ワイヤー矯正、マウスピース矯正、裏側ワイヤー矯正になります。

また、マウスピース矯正の中でも、軽度〜中程度の症例向けのプランは費用を抑えられることがあります。

ふじおか歯科・矯正歯科では、インビザラインのプランを症例に合わせて複数ご用意していますので、費用が気になる場合もお気軽にご相談ください。

医療費控除を申請する

医療費控除とは、1月1日から12月31日の間に支払った世帯の医療費の合計が10万円(総所得が200万円未満の場合は所得の5%)を超えた場合に、確定申告によって税金の負担を軽減できる制度です。

子供の矯正治療は、成長期における健全な発育を促す治療目的と認められるケースが多く、自費診療であっても医療費控除の対象となる可能性があります。

申告には領収書の保管が必要となるため、治療開始時から領収書を大切に保管しておきましょう。

分割払い・デンタルローンで1回の支払いの負担を軽減する

一括払いが難しい場合は分割払いやデンタルローンを活用して、1回あたりの支払いの負担を減らす方法もあります。

デンタルローンは銀行のローンと比較して金利が低い傾向にあることが特徴で、利用には審査が必要です。

子供の歯科矯正の費用についてのよくある質問

子供の歯科矯正の費用についてのよくある質問

ここでは、子供の歯科矯正の費用についてのよくある質問を紹介します。

Q:コープ共済や県民共済、民間医療保険などで保障される?

A:一般的な歯科矯正は民間の医療保険や共済では保障対象外となるケースがほとんどです。

ただし、顎変形症の手術を伴うケースなど、保険適用となる治療に該当する場合は入院・手術給付金の対象になる可能性があります。

契約内容によって条件が異なるため、事前に確認しましょう。

Q:補助金や助成金の対象になる?

A:一般的な自費の歯科矯正を対象とした補助金や助成金制度は対象外となることがほとんどですが、先天性疾患や医療的ケア児など特定の条件を満たす場合に助成制度が設けられていることがあります。

制度の有無や条件は自治体によって変わるため、お住まいの市区町村のホームページや窓口で確認してみましょう。

まとめ

子供の歯科矯正は、特定の疾患などが原因となる場合を除き、原則として自費診療になります。

自費診療の場合でも、1期治療から早めにスタートする、医療費控除を活用するなど、費用負担を工夫で軽減できる方法はいくつかあります。

岡山駅西口より徒歩9分の『ふじおか歯科・矯正歯科』では、お子さんの噛み合わせ・骨格・顔貌との調和まで含めたトータルな視点で治療計画を立て、一人ひとりに適したご提案をしています。

セカンドオピニオンも無料(検査を伴うご相談をご希望される場合は有料)で承っていますので、お子さんの歯並びや矯正治療についてお悩みの親御さんは、ぜひふじおか歯科・矯正歯科にお気軽にご相談ください。

記事監修者

ふじおか歯科・矯正歯科 院長 藤岡 直也

ふじおか歯科・矯正歯科 院長

藤岡 直也

  • 日本顎咬合学会認定医
  • 国際口腔インプラント学会ISOI認定医
  • 日本口腔インプラント学会 会員
  • ILSC即時荷重研究会 理事
  • Study Group Make A Line 理事
  • 北九州アライナー咬合学研究会 理事
  • MEGAGEN IMPLANT 公認インストラクター
  • Align Educator(インビザラインオフィシャルスピーカー)

院長情報を詳しく見る

矯正治療

口ゴボの治し方│矯正以外で自力で治すことは可能?噂の真偽と治療法

口ゴボの治し方│矯正以外で自力で治すことは可能?噂の真偽と治療法

口ゴボは見た目の印象に影響するため「横顔に自信が持てない」「見た目が気になるので治したい」とお悩みの方は少なくありません。

インターネット上では「口ゴボを自力で治す方法」が紹介されていますが、自力で治すことは難しく、歯や歯肉を傷つけてしまうリスクがあるため注意が必要です。

この記事では、口ゴボの原因、自力で治す方法に効果はあるのか、歯科医院での治療法などについて詳しく解説します。

口ゴボとは

口ゴボとは

「口ゴボ」とは、口元全体が前方に突出して見える状態のことです。

口ゴボは機能的に大きな問題になることは少ないとされるものの、特徴的な見た目がコンプレックスになってしまうことが少なくありません。

また、「口が閉じにくい(顎に梅干しのようなしわができることもある)」「口呼吸になりやすく虫歯・歯周病リスクが高まる」「顎に負担がかかる」といったリスクやデメリットもあります。

ここでは、一般的にどのような状態を口ゴボというのか、Eラインとの関係、セルフチェックなどについて詳しく解説します。

なお、一般的には口ゴボと呼ばれていますが、口ゴボという医学用語は無く、定義も曖昧です。

中には、患者さまが自分で口ゴボだと思っていても、客観的には口ゴボではない場合もあります。

自己判断は難しいため、口元の突出が気になる場合は一度歯科医院で相談してみましょう。

Eラインとは

Eライン(エステティックライン)とは、鼻先とあご先を結んだ直線のことで、横顔の美しさを評価するために用いられる基準の一つです。

一般的に、このラインの内側または軽く触れる程度に唇が収まっている状態が、バランスの取れた横顔とされています。

Eラインから大きく前方に口元が突出している場合、口ゴボと認識されることが多いようです。

ただし、Eラインはあくまでバランスの基準の一つです。

鼻や顎の高さ、唇の厚さなどによっても変わるため、Eラインだけで判断はできません。

自己判断ではなく、歯科医院での正確な診断・評価が必要です。

口元の美しさの基準

口元の美しさは単純に「引っ込んでいれば良い」というものではなく、顔全体とのバランスが大切です。

例えば、鼻や顎の高さ、輪郭との調和によって、同じ口元でも印象は大きく変わります。

歯科医院での矯正治療では「鼻と上唇にかけての角度」「顔の上下比率」、さらに「唇を自然に閉じられるか」といったさまざまな点を総合的に評価し、原因を探ったうえで治療を行います。

自分が口ゴボと判断するには?

自分が口ゴボかどうかを判断するには、いくつかのセルフチェック方法があります。

代表的なのは写真を撮って横顔を確認する方法ですが、それ以外にも、以下のポイントが判断の参考になります。

  • 横顔を見たときに唇がEラインより大きく前に出ている
  • 口を閉じると顎に力が入る
  • 無意識に口が開いてしまう

ただし、セルフチェックだけで正確に判断するのは難しいため、最終的な診断は歯科医院で受けましょう。

口ゴボの原因

口ゴボの原因

口ゴボになる原因は一つではなく、主に「歯並び」「骨格」「筋肉や癖の影響」の3つがあります。

これらの原因は単独で存在する場合もあれば、複数が組み合わさって口元の突出感を生み出しているケースもあります。

ここからは、それぞれの原因について詳しく解説します。

歯並び

歯並びに問題があると、口元の突出感が気になることがあります。

例えば、前歯が前に傾いて生えている、顎に対して歯のサイズが大きいなどです。

歯並びの乱れは、遺伝的に顎の横幅が狭く、歯が並ぶスペースが足りない場合に起こりやすい傾向にあります。

歯並びが原因で起こっている口ゴボは、歯科医院で矯正治療を行うことで改善が期待できます。

骨格

歯並び自体に大きな問題がなくても、上顎や下顎の骨格が前方に突出している場合は口ゴボになることがあります。

また、下顎が後退している(引っ込んでいる)ことで、相対的に口元全体が前に出て見えるケースもあります。

日本人は欧米人と比べると顎が小さく、歯が並ぶスペースが不足しがちであることから、口ゴボになりやすい傾向があるとされています。

骨格性の口ゴボの場合、できるだけ早期の治療が推奨されることが一般的です。

歯科矯正だけでは十分な改善が難しく、外科的な手術を組み合わせた治療が必要になることもあるでしょう。

筋肉や癖の影響

歯や骨格に大きな問題がない場合でも、口周りの筋肉のバランスや日常的な癖など、後天的な要因によって口ゴボになっている可能性もあります。

特に影響を与えるのが、口呼吸・舌の位置や癖・幼少期の指しゃぶりです。

口呼吸が習慣化すると口が常に開いた状態になり、口周りの筋肉が弱くなりやすくなります。

その結果、舌が正しい位置に収まらず、無意識に前歯を内側から押し出してしまうことで口元の突出につながることがあります。

指しゃぶりは成長とともになくなることが一般的ですが、舌の位置や癖は大人になっても無意識に続いている場合があり、矯正治療後の後戻りの原因にもなるため、注意が必要です。

口ゴボは自力で治せるという噂は本当?

口ゴボは自力で治せるという噂は本当?

インターネット上では「口ゴボを自力で治す方法」として、さまざまなトレーニングやマッサージが紹介されています。

費用をかけずに改善できるなら試してみたいと考える方もいるかもしれませんが、口ゴボの原因が歯並びや骨格にある場合、自力で根本的に治すことは基本的に難しいといえます。

ここからは、自力で口ゴボを治そうとした場合に起こり得るリスクについて詳しく解説します。

基本的に口ゴボは自分では改善できない

口ゴボの原因となる歯の傾きや顎の骨格といった問題は、口周りの筋トレやマッサージといったセルフケアだけでは改善が難しい症状です。

舌の位置や口元の筋力低下が原因となっている場合、癖の改善や舌のトレーニングなどを行うことで一定の予防効果は期待できるかもしれませんが、根本的な改善とは異なります。

口周りの筋肉を鍛えることで多少表情が変化する可能性はあるものの、口ゴボそのものが治ったとは言えないでしょう。

歯並びが悪化するリスクがある

自力で口ゴボを治そうとして誤ったトレーニングや不適切な器具を使用すると、かえって歯並びや噛み合わせが悪化してしまうリスクがあるため、注意が必要です。

インターネット上で見かける自力で口ゴボを治す方法としては、「鼻の下を指で押す」「壁など硬いものに押しつける」「歯を舌で押す」などがありますが、いずれの方法も口ゴボが悪化したり、歯並びが悪くなってしまう可能性があります。

自己判断で無理な力をかけることは避けましょう。

歯や歯肉がダメージを受ける可能性がある

口ゴボの治し方の民間療法として多く見られる方法は、「歯や歯肉、顎を押す」というものです。

確かに矯正治療でも歯に力を加えることで歯並びを整えますが、「歯科医院が矯正器具を使って行う治療」と「自力で指や壁で押すこと」は全く別物です。

無理に力をかけると、歯がひび割れてしまったり、歯の神経や歯肉を痛めてしまう可能性があります。

歯科医院での口ゴボの治療法

歯科医院での口ゴボの治療法

歯科医院での口ゴボの治療法にはいくつかの選択肢があり、口ゴボの原因や程度、患者さまのライフスタイルや希望によって適した治療を選択します。

ここからは、代表的な4つの治療法について、それぞれ詳しく解説します。

表側矯正(ワイヤー矯正)

表側矯正は、歯の表面にワイヤーやブラケットといった矯正装置を装着して歯並びを整える方法です。

表側矯正は歴史が長く症例数も豊富なため幅広い歯並びの問題に対応できることが特徴で、重度の出っ歯が原因の口ゴボ、抜歯の必要がある口ゴボなど、さまざまな症例に対応できます。

ただし、歯の表面に矯正装置を装着するため、目立ちやすいことがデメリットです。

白や透明のワイヤーやブラケットを使用することも可能なため、なるべく目立たせずに表側矯正を受けたい場合は相談してみましょう。

症例によっても異なりますが、60万〜100万円程度が費用目安となります。

裏側矯正(ワイヤー矯正)

裏側矯正は、歯の裏側(舌側)にブラケットとワイヤーを装着する方法で、外から装置がほとんど見えないことが特徴です。

治療の仕組みは表側矯正と同様ですが、装置の取り付けには高度な技術と経験が求められるため表側矯正よりも高くなる傾向があり、100万〜170万円程度が一般的な目安になります。

また、装置が舌に触れるため、慣れるまでは違和感や発音のしづらさを感じることがあります。

マウスピース矯正

マウスピース矯正は、透明で目立ちにくいプラスチック製のマウスピースを装着して歯並びを整えていく方法です。

症状にもよりますが、20〜80枚ほどのマウスピースを段階的に交換していくことで、少しずつ歯を移動させていきます。

ワイヤー矯正は固定式で取り外しできませんが、マウスピース矯正は取り外しが可能なため、食事や歯磨きを普段通り行える点がメリットです。

ただし、1日20〜22時間の装着が必要であり、自己管理ができないと治療計画通りに歯が動かないことがあるため注意しましょう。

また、歯を大きく移動させる必要がある重度の口ゴボでは、マウスピース矯正での治療が難しいこともあります。

マウスピース矯正の費用は60万〜100万円ほどが目安です。

外科的矯正治療

骨格そのものに大きな問題があり、歯列の矯正のみでは治療が難しい場合は、外科的な治療を組み合わせることもあります。

矯正治療は原則として保険が適用されない自費診療ですが、外科手術が必要なケースで以下の条件に該当する場合、例外的に保険適用となることがあります。

①「別に厚生労働大臣が定める疾患」に起因した咬合異常に対する矯正歯科治療

②前歯及び小臼歯の永久歯のうち3歯以上の萌出不全に起因した咬合異常(埋伏歯開窓術を必要とするものに限る。)に対する矯正歯科治療

③顎変形症(顎離断等の手術を必要とするものに限る)の手術前・後の矯正歯科治療

なお、これら保険適用される矯正歯科治療を行える医療機関は、厚生労働大臣が定める施設基準に適合しているものとして地方厚生(支)局長に届け出た保険医療機関のみになります。

(引用:公益社団法人日本矯正歯科学会『矯正歯科治療が保険診療の適用になる場合とは』)

外科的矯正が必要か、自分の症例は保険適用となるかどうかについては、歯科医院で詳しい検査が必要です。

口ゴボ治療はワイヤー矯正とマウスピース矯正どっちがいい?

口ゴボ治療はワイヤー矯正とマウスピース矯正どっちがいい?

口ゴボの矯正治療ではワイヤー矯正が選ばれることが多い傾向にありますが、マウスピース矯正で治療できるケースもあります。

ここでは、ワイヤー矯正が推奨されることが多い理由や、マウスピース矯正でも対応可能なケースについて詳しく解説します。

基本的にはワイヤー矯正が推奨されることが多い

ワイヤー矯正でなければ口ゴボを矯正できないわけではないものの、原則としてはワイヤー矯正が勧められることが多いです。

口ゴボの矯正では、突出した口元を引っ込めるために、前歯を後ろへ移動させる必要があり、移動を安定して行うためには、歯根(歯の根)まで含めた平行移動が必要です。

ワイヤー矯正はブラケットとワイヤーによって歯根の向きまで細かくコントロールできるため、抜歯が必要なケースにも対応できます。

中等度〜重度の口ゴボの場合は、ワイヤー矯正が向いているでしょう。

マウスピース矯正(インビザライン)で対応可能なケースもある

近年はマウスピース矯正の技術が進化したことで対応できる症例の幅が広がっており、軽度の口ゴボであれば、インビザライン(マウスピース矯正)でも治療できることがあります。

例えば、前歯の傾きが原因の軽度の口ゴボは、インビザラインで治療可能なケースです。

また、抜歯を行う症例でも、アンカースクリューと併用することでインビザラインでの治療ができる場合もあります。

口ゴボの治し方についてのよくある質問

口ゴボの治し方についてのよくある質問

ここでは、口ゴボの治し方についてのよくある質問を紹介します。

Q:口ゴボだけど歯並びは良い場合でも矯正が必要?

A:歯並びは良いものの、口ゴボにお悩みの方は少なくありません。

例えば、上下顎前突の方は顎が大きく歯が並ぶスペースが十分にあるため、歯列自体はきれいに整っていることもあります。

しかし、歯並びは整っていたとしても、以下のように歯や顎、お口の機能に影響が出ている場合は、矯正治療を検討した方がいいでしょう。

  • 唇に力を入れないと口がしっかり閉じられない
  • 食べ物を上手く噛み切れない
  • 発音しにくい など

また、口ゴボの見た目がコンプレックスで「マスクで顔を隠してしまう」「人とのコミュニケーションで消極的になってしまう」などのお悩みがある場合も、一度歯科医院で相談してみるのがおすすめです。

Q:口ゴボを治すのに抜歯は必要?

A:口ゴボの治療で抜歯が必要になるかどうかは、口元の突出の程度や症例によって異なります。

IPR(歯と歯の間をわずかに削る処置)や顎の拡大などを行うことで非抜歯で治療できることもありますが、中等度〜重度の場合は、しっかり口元を引っ込めるために抜歯が必要になる傾向にあります。

Q:口ゴボの治療期間はどのくらい?

A:口ゴボの治療期間は原因や治療法、口元の突出の程度によって変わりますが、一般的には2〜3年ほどが目安とされています。

ただし、あくまで平均的な期間となり、実際にかかる期間は患者さま一人ひとり異なるため、治療開始前に具体的なスケジュールを確認しておきましょう。

まとめ

口ゴボは歯並びや骨格が原因で起こるものであり、自力での改善は困難です。

誤った方法を試すとかえって歯並びや歯の健康を損なうリスクがあるため、根本的な改善を目指すのであれば、歯科医院で自分の症例に適した治療を受けることが大切です。

岡山駅西口より徒歩9分の『ふじおか歯科・矯正歯科』では、口ゴボをはじめとする口元のお悩みに対して、一人ひとりの骨格や歯並びに合わせた矯正治療をご提供しております。

「自分の口ゴボはどの治療法が合っているのか」「費用や期間がどのくらいかかるのか」など、どんなお悩みや疑問にも丁寧にお答えしていますので、ぜひお気軽にご相談ください。

記事監修者

ふじおか歯科・矯正歯科 院長 藤岡 直也

ふじおか歯科・矯正歯科 院長

藤岡 直也

  • 日本顎咬合学会認定医
  • 国際口腔インプラント学会ISOI認定医
  • 日本口腔インプラント学会 会員
  • ILSC即時荷重研究会 理事
  • Study Group Make A Line 理事
  • 北九州アライナー咬合学研究会 理事
  • MEGAGEN IMPLANT 公認インストラクター
  • Align Educator(インビザラインオフィシャルスピーカー)

院長情報を詳しく見る

矯正治療

歯科矯正の費用はいくら戻る?医療費控除の還付金目安と計算方法

歯科矯正の費用はいくら戻る?医療費控除の還付金目安と計算方法

歯科矯正は、噛み合わせや歯並びの改善によって口腔機能を取り戻すだけでなく、毎日の食事や会話の質、長期的なお口の健康にも深く関わる治療です。

一方で、費用が数十万〜百万円と高額になることが一般的なため、「少しでも負担を減らしたい」とお考えの方も少なくないでしょう。

歯科矯正の費用は、医療費控除を活用することで実質的な負担を軽減できる可能性があります。

この記事では、歯科矯正が医療費控除の対象となる条件、還付金の計算方法、いくら戻るのかという疑問などをわかりやすく解説します。

歯科矯正の費用は医療費控除の対象になる?

歯科矯正の費用は医療費控除の対象になる?

歯科矯正は原則保険が適用されない自費診療であり、治療費が高額になる傾向にあります。

しかし、一定の条件を満たせば医療費控除の対象となり、確定申告を通じて税金の還付を受けることで、実質的な負担軽減が可能です。

まずは医療費控除で「対象になるケース」と「対象とならないケース」を確認してみましょう。

対象になるケース

歯科矯正が医療費控除の対象となるのは、「治療・機能改善」を目的とした治療である場合です。

例えば、噛み合わせが悪く食事に支障があるケースや、発音に影響が出ている場合などが該当します。

子どもの歯科矯正は、成長過程における機能的な治療と判断されやすく、医療費控除の対象となるケースが多いです。

大人の場合も、「重度の出っ歯や受け口によって食べ物をうまく噛み切れない」「噛み合わせの不具合により、顎関節への負担が大きい」など、噛み合わせの改善や機能回復を目的とした矯正治療であれば控除の対象となる可能性があります。

「自分の矯正治療は対象になるのかどうかわからない」という場合は、カウンセリング時に歯科医師に聞いておくと安心です。

対象とならないケース

一方で、審美目的のみで行う歯科矯正は医療費控除の対象にはなりません

例えば、「歯並びをきれいにして見た目を改善したい」という理由だけで歯科矯正を受ける場合は、機能的な問題がないとみなされ、控除の対象外になります。

成人の歯科矯正の場合、審美目的と捉えられるケースもあり、診断書の提出が必要になることもあります。

医療費控除とは?

医療費控除とは?

医療費控除とは、1年間に支払った医療費が一定額を超えた場合に、税負担を軽減できる制度です。

年間の医療費が原則10万円(または所得の5%)を超えた場合、その超えた分が控除対象となり、本人だけでなく「生計を一にする家族」の医療費も合算できます。

なお、医療費控除は年末調整では対応できず、確定申告の申請が必要です。

申告をしなければ還付を受けることはできないため、制度の仕組みを理解し、正しく手続きを行いましょう。

医療費控除で歯科矯正の費用はいくら戻る?還付金の計算方法

医療費控除で歯科矯正の費用はいくら戻る?還付金の計算方法

歯科矯正の費用が医療費控除の対象となる場合、「実際にいくら戻るのか」が気になる方は多いでしょう。

戻ってくる金額は一律ではなく、支払った医療費や所得税率によって違いがあります。

ここでは、計算式と、年収別のシミュレーションで具体的な目安を確認してみましょう。

計算式

医療費控除の還付金の目安は、以下の2つのステップで計算します。

  1. 医療費控除額を求める
    【医療費控除額 = 1年間に支払った医療費の合計 − 保険金等で補填された金額 − 10万円(所得200万円未満の場合は所得の5%)】
  2. 還付金額を求める
    【還付金額(所得税)= 医療費控除額 × 所得税率】

所得税率は課税所得(収入から各種控除を差し引いた金額)に応じて、5%〜45%の間で変わります。

課税所得が高いほど所得税率が上がり、還付される金額も大きくなる仕組みです。所得税率は国税庁のHPでチェックできます。

なお、医療費控除額は200万円までが上限です。

計算シミュレーション

ここでは、矯正費用として80万円を支払ったと仮定して、年収別の還付金額のシミュレーションを見てみましょう。(保険金・給付金による補填はないものとして計算)

なお、実際の還付額は個人の所得や税率などによって変動するため、あくまで目安になります。

年収400万円の方の場合

年収400万円・所得税率10%の方の場合のシミュレーションは以下の通りです。

  • 医療費控除額:80万円 − 0円 − 10万円 = 70万円
  • 所得税の還付額:70万円 × 10%=約7万円
  • 住民税の軽減額:70万円 × 10%=約7万円

上記のケースでは、約7万円の所得税の還付が受けられる可能性があります。

また、医療費控除を申請すると住民税も軽減されるため、合わせると合計で14万円程負担を軽減できる計算です。

年収800万円の方の場合

年収800万円・所得税率20%の方の場合のシミュレーションは以下の通りです。

  • 医療費控除額:80万円 − 0円 − 10万円 = 70万円
  • 所得税の還付額:70万円 × 20%=約14万円
  • 住民税の軽減額:70万円 × 10%=約7万円

所得税率が高いこちらのケースでは、所得税の還付額が大きくなり、約14万円戻ってくる計算です。

住民税と合わせると、21万円程負担が軽減できる可能性があります。

歯科矯正費用の医療費控除の対象になる費用は?

歯科矯正費用の医療費控除の対象になる費用は?

医療費控除では、矯正治療自体の費用だけでなく、通院にかかった交通費なども計上できる場合があります。

ここでは、医療費控除の対象になる費用・対象にならない費用をそれぞれ確認しましょう。

1:対象になる費用

医療費控除の対象になるのは、治療・機能改善目的として必要と認められる歯科矯正に関する費用です。

主に以下が対象です。

項目 詳細
矯正治療費 検査・診断料、装置、調整料
交通費 電車・バスなどの公共交通機関の運賃
付き添いの交通費 小さな子どもや通院に付き添いが必要な場合の同伴者の交通費
薬の費用 治療に関連する処方薬・市販薬の購入費用

領収書が発行されないバスや電車の場合、通院日と金額をメモしておくと申告時にスムーズです。

2:対象にならない費用

以下は、医療費控除の対象にならない費用です。誤って計上しないよう注意しましょう。

  • 審美目的の歯科矯正費用
  • 自家用車のガソリン代・駐車場代
  • デンタルローン・分割払いの金利・手数料
  • 予防・健康増進のための市販薬の購入代金
  • 診断書の発行費用(必要な場合)

タクシー代は原則として対象外ですが、やむを得ない事情により公共交通機関での通院が困難な場合には、例外的に認められるケースもあります。

歯科矯正費用の医療費控除の申請方法

歯科矯正費用の医療費控除の申請方法

医療費控除を利用するには、確定申告を行う必要があります。

ここでは、申請の手順を4つのステップで解説します。

1:必要書類を用意する

まずは申請に必要な以下の書類を揃えましょう。

  • 医療費通知(医療費のお知らせ)
  • 医療費控除の明細書
  • 確定申告書
  • 源泉徴収票
  • 領収書
  • 交通費の記録
  • マイナンバーカードが確認できる書類

医療費控除の明細書や確定申告書は、国税庁HPからダウンロードが便利です。

領収書は提出の必要はありませんが、5年間の保管義務があるため必ず保管しておきましょう。

2:医療費控除の明細書・確定申告書の作成

続いて「医療費控除の明細書」および「確定申告書」の作成を行いましょう。

「医療費控除の明細書」は1年間に支払った医療費の内訳をまとめたもので、医療機関ごとの支払額や、保険金などで補填された金額を記載します。

国税庁の確定申告書作成コーナー(e-Tax)で作成すると、入力内容が自動的に確定申告書へ反映されるため、手間なく手続きできます。

基本的に画面の案内に沿って入力するだけで進められるため、スムーズに申告手続きを完了させられるでしょう。

3:税務署に提出

作成した確定申告書は、税務署に提出します。提出方法は、以下の3つがあります。

  • e-Tax(オンライン)
  • 郵送
  • 税務署への持参

近年は、手軽で早いe-Taxの利用が主流です。

確定申告期間は通常、翌年の2月16日〜3月15日までですが、還付申告の場合は1月から提出でき、過去5年分までさかのぼって申請できます

4:還付金の振り込み

申告内容に問題がなければ、後日指定した口座に還付金が振り込まれます。

還付金が振り込まれるタイミングは税務署への提出方法によって変わり、一般的には1ヶ月〜1ヶ月半が目安ですが、e-Taxの場合は約3週間程度で還付金が受け取れることもあります。

歯科矯正費用の医療費控除の注意点・ポイント

歯科矯正費用の医療費控除の注意点・ポイント

ここでは、歯科矯正費用の医療費控除の注意点やポイントを紹介します。

領収書などを保管しておく

医療費控除を申請する際、領収書の提出自体は不要ですが、5年間は保管が必要です。

税務署から求められた場合にスムーズに提示できるよう、まとめて保管しておきましょう。

分割払い・デンタルローンの場合も対象

矯正治療の費用が高額になる場合、分割払いやデンタルローンを利用する方も多いでしょう。

分割払い・デンタルローンを利用した場合も、医療費控除の申請が可能です。

ただし、金利や手数料は対象外となるため注意しましょう。

過去5年分まで申告可能

「矯正費用を払ったのに申告し忘れてしまった」という場合でも、過去5年までさかのぼって申告可能です。

以前歯科矯正を行ったものの申請していなかった場合でも、条件を満たしていれば還付を受けられる可能性があるため、確認してみましょう。

生計を一にしている家族の医療費も申請可能

医療費控除は本人だけでなく、同じ家計で生活している家族の医療費も合算可能です。

家族全体で医療費を合算することで控除額が大きくなり、還付金額を増やせる可能性があるでしょう。

家族の中で最も所得が高い人が申請するのがおすすめ

医療費控除では、所得が高く税率が高い人が申告するほど、還付金額が大きくなる傾向にあります。

例えば、同じ医療費でも税率5%の人と20%の人では戻る金額に差が生じるため、事前にシミュレーションしておくといいでしょう。

歯科矯正の医療費控除でよくある質問

歯科矯正の医療費控除でよくある質問

ここでは、歯科矯正の医療費控除でよくある質問を紹介します。

Q:医療費控除の申請に診断書は必要?

A:診断書がなくても、医療費控除の申請は可能です。

ただし、歯科矯正の医療費控除は「治療目的かどうか」が判断基準になるため、ケースによっては税務署から確認を求められることがあります。

その場合は、歯科医師の説明や治療内容がわかる診断書を発行してもらうといいでしょう。

Q:会社員でも確定申告が必要?

A:会社員の場合でも、医療費控除を受けるには確定申告が必要です。

年末調整では医療費控除の手続きは行えないため、還付を受けたい場合は忘れずに申告を行いましょう。

Q:医療費控除以外で歯科矯正費用を抑える方法はある?

A:医療費控除以外にも、以下のような方法で歯科矯正の費用負担を軽減できます。

  • デンタルローンや分割払い(一度に支払う負担を軽減)
  • 費用が抑えられる矯正装置を選ぶ
  • 複数のクリニックで費用を比較する

デンタルローンや分割払いは1回あたりの負担は抑えられますが、金利や手数料がかかる点には注意が必要です。

歯科矯正は矯正装置によっても費用が変わり、一般的には「裏側ワイヤー矯正」「マウスピース矯正」「表側ワイヤー矯正」の順に費用が高くなります。

予算も含めて歯科医師と相談し、自分に合った方法を提案してもらいましょう

歯科矯正は自費診療であり、クリニックごとに費用設定が異なるため、複数クリニックを比較することも大切です。

ただし、歯科矯正は技術が求められる治療であり、歯科医師の技術や経験が仕上がりを左右するため、安さだけで選ばず総合的に判断しましょう。

まとめ

治療目的の歯科矯正は、医療費控除を活用することで負担を軽減できます。

医療費控除でいくら戻るかは医療費の総額や所得税率によって大きく異なるため、記事で紹介した計算式を参考に、ご自身の還付金額の目安を計算してみましょう。

岡山駅西口徒歩約9分の『ふじおか歯科・矯正歯科』では機能性も重視した矯正治療を大切にしており、医療費控除の対象となるかどうかも含めて丁寧にご説明しています。

費用面に不安がある方にもわかりやすくご案内しますので、歯並びや矯正について気になる方はお気軽にご相談ください。

記事監修者

ふじおか歯科・矯正歯科 院長 藤岡 直也

ふじおか歯科・矯正歯科 院長

藤岡 直也

  • 日本顎咬合学会認定医
  • 国際口腔インプラント学会ISOI認定医
  • 日本口腔インプラント学会 会員
  • ILSC即時荷重研究会 理事
  • Study Group Make A Line 理事
  • 北九州アライナー咬合学研究会 理事
  • MEGAGEN IMPLANT 公認インストラクター
  • Align Educator(インビザラインオフィシャルスピーカー)

院長情報を詳しく見る

矯正治療

下の歯だけの歯科矯正の費用相場は?期間目安・デメリットも解説

下の歯だけの歯科矯正の費用相場は?期間目安・デメリットも解説

「下の前歯のガタつきだけ気になる」「できれば下の歯だけを矯正して費用を抑えたい」など、下の歯だけを治療したいという方は少なくありません。

また、下の歯のみの場合はどの程度の費用がかかるのか、どうすれば費用を抑えられるのか、気になっている方も多いでしょう。

下の歯のみの部分矯正は、可能なケースもあれば、難しいケースもあり、症例によってさまざまです。

この記事では、下の歯だけを矯正する場合の費用相場、費用を抑えるコツについて詳しく解説します。

下の歯だけの部分矯正のメリット・デメリット、後悔しないためのポイントも紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

症例によっては下の歯だけの歯科矯正が可能

症例によっては下の歯だけの歯科矯正が可能

症例によっては、下の歯だけの部分矯正が可能です。

例えば、以下のようなケースは、部分矯正で下の歯だけ治療できる場合があります。

  • 下の歯の重なりが軽度〜中等度
  • 咬み合わせの大きな乱れがない
  • 歯のわずかなねじれのみ
  • 過去に矯正治療を受けた後の後戻り など

ただし、歯並びは上下の咬み合わせのバランスで成り立っています。

見た目は下の歯だけが乱れているように見えても、実際には上下全体の位置関係に問題がある場合もあるため、部分矯正が可能かどうかは、詳しい検査が必要です。

治療法別│下の歯だけの部分矯正にかかる費用・期間の目安

治療法別│下の歯だけの部分矯正にかかる費用・期間の目安

下の歯だけの部分矯正にかかる費用は、治療法によっても変わってきます。

ここでは代表的な治療法ごとに、おおよその費用相場と治療期間の目安を紹介します。

表側矯正(ワイヤー矯正)

表側矯正(ワイヤー矯正)は、歯の表側にブラケットとワイヤーを装着する矯正方法です。

表側矯正は矯正治療法の中でも歴史が長い方法で、難症例を含め幅広い症例に対応できます。

下の歯のみの部分矯正の場合、費用相場はおよそ30万〜60万円が目安です。

部分矯正の場合は症例によっては2ヶ月〜1年程度で治療可能なケースもあります。

裏側矯正(ワイヤー矯正)

裏側矯正(ワイヤー矯正)は、歯の裏側に装置を付ける方法です。

外から装置が見えにくく、見た目が気になる方や審美性を重視する方に適していますが、裏側は操作が難しく、高度な技術を要するため費用が高くなる傾向にあります。

裏側矯正の部分矯正の費用相場は40万〜70万円前後、治療期間は5ヶ月〜1年前後が目安です。

ハーフリンガル矯正(ワイヤー矯正)

ハーフリンガル矯正(ワイヤー矯正)は、目立ちやすい上の歯は裏側、目立ちにくい下の歯は表側に装置を付ける方法です。

審美性と費用のバランスを取りたい方に向いた方法で、費用は35万〜65万円程度が目安です。

治療期間には個人差がありますが、5ヶ月〜1年ほどかかります。

マウスピース矯正

マウスピース矯正は、透明なマウスピース型装置を交換して少しずつ歯を動かしていく方法です。

装置が目立ちにくく、取り外しが可能で食事や歯磨きなど日常生活への影響が少ないことから、矯正中の見た目が気になる方にも向いています。

下の歯のみの部分矯正の費用相場は30万〜50万円程度、治療期間は2ヶ月~1年程度が目安です。

なお、当院では、マウスピースでの下顎のみ部分矯正は20万〜35万程度となっています。

セラミック矯正(補綴治療)

セラミック矯正は、歯を削り、上からセラミックを被せることで見た目を整える方法です。

セラミック矯正は「矯正」とは呼ばれるものの、歯を動かす矯正治療とは異なり、正しくは「補綴(ほてつ)治療」と呼ばれる方法になります。

選ぶ素材によっても異なりますが、1本あたり10万〜15万円程度が目安です。

1〜2ヶ月程度の短期間で治療できる一方、健康な歯を削る必要があるため、歯の寿命を縮めてしまうリスクがあります。

矯正装置以外にかかることがある費用

矯正装置以外にかかることがある費用

矯正治療では、装置以外にもさまざまな費用がかかることがあります。

見積もりを確認する際は、提示されている金額に何が含まれているのかをチェックしておきましょう。

ここでは、矯正装置以外に発生する可能性のある主な費用を解説します。

カウンセリング・検査費用

矯正治療を始める前には、カウンセリングに加えて、レントゲン撮影や口腔内写真、歯型採取など治療計画のための精密検査が行われます。

カウンセリングは無料〜5,000円、検査費用は3万〜5万円程度が一般的です。

費用について気になる点や疑問がある場合は、カウンセリング時に確認しておきましょう。

当院では、検査費用1万は矯正費用支払いの際にキャッシュバックしており、契約された方は実質無料となっています。お気軽にご相談ください。

虫歯・歯周病の治療・抜歯費用(必要な場合)

矯正前に虫歯や歯周病が見つかった場合は、先に治療が必要です。

別途費用がかかりますが、虫歯や歯周病の治療は保険適用で行えるため、費用は抑えられます。

また、歯を並べるスペースが不足している場合には抜歯が検討されることもあります。

矯正のための抜歯は自費診療となり、1本5,000円〜1万5,000円ほどが目安です。

保定装置料

矯正で歯を動かした後は、後戻りを防ぐために保定装置(リテーナー)を使用します。

保定装置料は3万〜6万円程度が目安です。

調整料・観察料

矯正治療中は定期的な調整が必要となり、調整料として1回あたり5,000〜1万円程度がかかる場合があります。

また、保定期間中に保定装置の調整や歯並びなどの経過をチェックするための費用として、観察料がかかるケースもあります。

観察料は3,000〜5,000円程度が一般的です。

矯正治療は原則として自由診療となり、クリニックごとにかかる費用や料金体系が異なるため、最初の見積もり段階でしっかり確認しておきましょう。

下の歯だけの部分矯正の費用を抑える方法はある?

下の歯だけの部分矯正の費用を抑える方法はある?

部分矯正は全体矯正に比べると費用が抑えられる傾向にあるものの、それでも虫歯治療などと比べると高額なため、なるべく安くしたいという方は多いでしょう。

費用を抑える方法としては、以下のような工夫ができます。

  • 費用を抑えられる装置を選ぶ
  • 分割払い・デンタルローンを利用する
  • 医療費控除を活用する
  • 装着時間や口腔ケアなどの注意点を守り、治療期間を長引かせない

矯正治療の費用は装置の種類によっても変わり、一般的に、表側矯正は裏側矯正より費用を抑えられる傾向があります。

また、軽度の症例であれば、費用を抑えつつマウスピースによる部分矯正が可能なケースもあるでしょう。

まとまった費用を一度に支払うのが難しい場合は、分割払いやデンタルローンを活用するのも選択肢のひとつです。

ただし、分割払いやデンタルローンは金利や手数料が発生するため、総支払額は高くなる点には注意しましょう。

下の歯の部分矯正は、治療目的であれば医療費控除の対象になる場合があり、このような制度を活用することで実質的な費用を軽減する方法もあります。

治療期間中に患者さま自身ができる工夫としては、歯科医師の指示や注意点を守ることも大切です。

マウスピース矯正の装着時間を守らなかったり、歯磨きを怠って虫歯になったりすると、治療期間が延びたり、追加処置が必要になって、追加費用がかかることがあります。

自己管理を徹底することが、最終的な費用負担を抑えることにつながります。

下の歯だけの部分矯正のメリット

下の歯だけの部分矯正のメリット

下の歯だけの部分矯正には、以下のようなメリットがあります。

  • 全体矯正に比べて費用が抑えられる
  • 治療期間が短くなる場合がある
  • 痛みが抑えられる傾向にある

それぞれのメリットについて詳しく解説します。

全体矯正に比べて費用が抑えられる

部分矯正は動かす範囲が限定されるため、全体矯正と比べると費用が低くなる傾向があります。

全体矯正が40万〜130万円程度になるケースがあるのに対し、下の歯のみの部分矯正では30万〜60万円程度で済むこともあります。

装置の種類や症例によって差はありますが、「気になる部分だけを整えたい」という場合には、部分矯正は魅力的な選択肢といえるでしょう。

治療期間が短くなる場合がある

下の歯だけの部分矯正は、歯の移動距離が短いことが多く、奥歯の移動も行わないため、治療期間が短くなるケースが少なくありません

個人差もありますが、軽度の症例であれば数ヶ月で治療が完了することもあります。

治療期間が短い分、通院回数が少なく済む可能性があるという点もメリットでしょう。

痛みが抑えられる傾向にある

下の歯は、歯並びの乱れが軽度なケースが多く見られます。

全体の歯を大きく動かす全体矯正と比較すると、下の歯の部分矯正は歯の移動距離が少なくなり、痛みや違和感が軽減される傾向があります。

痛みの感じ方には個人差があり、全く痛みを感じなくなるわけではありませんが、痛みや違和感を少しでも軽減したい方にとってはメリットといえるでしょう。

下の歯だけの部分矯正のデメリット

下の歯だけの部分矯正のデメリット

下の歯だけの部分矯正にはメリットもある一方で、以下のようなデメリットも存在します。

  • 症例によっては部分矯正だけでは改善が難しい
  • 抜歯の代わりに歯を削ることがある
  • 咬み合わせが悪くなる可能性がある

後悔しないためには、デメリットについてもしっかり把握しておくことが大切です。それぞれ解説します。

症例によっては部分矯正だけでは改善が難しい

下の歯だけの部分矯正は適応症例が限られ、場合によっては改善が難しいケースもあります。例えば、以下のようなケースです。

  • 歯並びの乱れが重度
  • 全体的に歯並びが悪い
  • 骨格に問題がある
  • 抜歯の必要がある
  • 歯を並べるスペースが大きく不足している
  • 全体の咬み合わせを改善したい

見た目が整ったとしても、咬み合わせが不安定なままでは、歯や顎へ負担がかかる可能性があります。

部分矯正を希望していたとしても、歯並びの状態によっては全体矯正を勧められることもあるでしょう。

抜歯の代わりに歯を削ることがある

歯を並べるスペースが不足している場合、抜歯ではなく、歯の側面をわずかに削る「IPR(ディスキング)」が行われることがあります。

削るのはエナメル質の範囲内のみのごくわずかな量で、歯の健康を考慮して処置が行われますが、健康な歯を削ることに抵抗を感じる方は、デメリットと感じることがあるでしょう。

咬み合わせが悪くなる可能性がある

部分矯正は一部分の歯だけを移動させる方法であり、全体の咬み合わせの調整はできません。

歯並びがよくなったとしても、咬み合わせが改善されないと、食べ物を上手く噛めなかったり、頭痛や肩こりにつながることがあります。

矯正治療を検討している場合は、歯並びだけでなく咬み合わせを考慮した提案をしてくれる歯科医院で相談しましょう。

下の歯だけの部分矯正で後悔しないためのポイント

下の歯だけの部分矯正で後悔しないためのポイント

ここでは、下の歯だけの部分矯正で後悔しないためのポイントを紹介します。

希望するゴールを明確にしておく

まずは、自分がどの程度の仕上がりを求めているかを明確にすることが大切です。

前歯の見た目だけ整えばよいのか、咬み合わせまで含めて改善したいのか、横顔のEラインも整えたいのかなど、希望によって適した治療法は変わります。

カウンセリングで治療のシミュレーションや仕上がりのイメージを確認し、自分の希望と医師の提案にズレがないかをしっかりすり合わせましょう。

デメリットやリスクを把握する

部分矯正は費用や期間を抑えられる傾向にあるなどのメリットがありますが、デメリットやリスクもあります。

自分の歯並びは部分矯正で改善可能か、咬み合わせへの影響はどうか、他の治療法とはどんな違いがあるかなど、リスクを含めてカウンセリングで詳しく聞いておきましょう

気になることがあれば納得できるまで確認することが、後悔を防ぐポイントです。

無理に部分矯正をしようとしない

下の歯のみの部分矯正が可能となるのは、主に軽度な症例に限られます。

本来なら全体矯正が適している症例で無理に部分矯正を行うと、咬み合わせの悪化や後戻りのリスクが高まり、仕上がりに不満が残る可能性があります。

長期的な安定性や機能性を考えれば、部分矯正が向いていないケースもあるため、歯科医師の意見に耳を傾けることも大切です。

まとめ

症例によっては、下の歯だけの部分矯正が可能なケースもあります。

部分矯正は全体矯正に比べると費用を抑えられる傾向にありますが、咬み合わせの改善はできず、適応症例も限られます。

自分の下の歯の歯並びは部分矯正で対応可能かどうか、治療法の種類はどれがいいかなど、まずは一度歯科医師に相談してみましょう。

岡山駅西口より徒歩9分の『ふじおか歯科・矯正歯科』では、一人ひとりの患者さまの状態やご希望に適した矯正治療法をご提案しています。

「下の歯だけ矯正できる?」「気になる部分だけ治したい」といったお悩みをお持ちでしたら、ぜひお気軽にご相談ください。

記事監修者

ふじおか歯科・矯正歯科 院長 藤岡 直也

ふじおか歯科・矯正歯科 院長

藤岡 直也

  • 日本顎咬合学会認定医
  • 国際口腔インプラント学会ISOI認定医
  • 日本口腔インプラント学会 会員
  • ILSC即時荷重研究会 理事
  • Study Group Make A Line 理事
  • 北九州アライナー咬合学研究会 理事
  • MEGAGEN IMPLANT 公認インストラクター
  • Align Educator(インビザラインオフィシャルスピーカー)

院長情報を詳しく見る

矯正治療

歯科矯正の平均期間は?短縮する方法と長引かせないためのポイント

歯科矯正の平均期間は?短縮する方法と長引かせないためのポイント

歯科矯正を検討する際、「歯の矯正にはどれくらいの期間がかかるのか」「治療期間が長引くケースがあるのか」など、治療期間が気になる方は多いでしょう。

歯科矯正にかかる期間は症例や範囲によっても異なり、2ヶ月〜3年ほどかかります。

この記事では歯科矯正にかかる期間の目安を範囲・治療法・症例別に詳しく解説します。

ご自身やお子さんの歯科矯正をご検討中の方はぜひ記事をチェックしてみてください。

歯科矯正では「矯正期間」と「保定期間」がある

歯科矯正では「矯正期間」と「保定期間」がある

歯科矯正の治療は大きく分けて、歯を計画通りに動かす「矯正期間」と、動かした歯並びを安定させる「保定期間」の2段階があります。

多くの方がイメージするのは矯正期間ですが、治療後に後戻りを防ぐための保定期間も非常に大切なものです。

矯正は歯を並べる工程と、その位置を維持する工程の両方で成り立つ治療であるため、それぞれの役割を理解して、計画的に治療を進めていきましょう。

矯正期間

矯正期間とは、ワイヤーやマウスピースなどの装置を用いて実際に歯を動かす期間を指します。

症例(抜歯の有無や歯並びの複雑さなど)や治療範囲によって差はありますが、歯列全体を矯正する全体矯正では1年〜3年程度かかるのが一般的な目安です。

矯正期間中は定期的な通院と調整が必要となり、計画通りに進めるためには患者さまの協力や自己管理も大切になります。

保定期間

保定期間は、動かした歯が元の位置に戻らないように歯並びを安定させる期間です。

動かしたばかりの歯は不安定な状態で、何もしなければ「後戻り(歯が元の位置に戻ろうとすること)」を起こしてしまいます。

後戻りを防ぐために、保定期間中はリテーナー(保定装置)の装着が必要です。

治療直後は1日20〜22時間以上の装着が必要ですが、歯並びが徐々に安定してくるにつれて18時間、12時間と少しずつ短くなります。

歯科矯正の期間に影響する要素

歯科矯正の期間に影響する要素

歯科矯正の治療期間には、以下のようなさまざまな要素が影響しています。

  • 骨格や歯並びの状態
  • 歯の移動量(移動距離)
  • 抜歯の有無
  • 矯正装置の種類
  • 年齢(骨代謝)
  • 患者さまの協力度や管理

一般的に、重度の症例や複雑な症例、抜歯が必要な症例では、治療期間が長くなる傾向にあります。

また、矯正装置の種類も治療期間に影響し、複雑な症例の場合は、ワイヤー矯正の方が効率的に歯を動かせることが多い傾向にあります。

年齢も治療期間に影響する要素です。

子供は骨の代謝が活発で柔軟性も高いため歯がスムーズに動きやすく、治療期間が短くなる傾向があります。

特に成長期(小学校高学年〜中学生頃)は顎の成長を活かした「成長誘導」が可能で、骨格的な問題を効率よく改善できる場合があります。

このほか、定期的な通院や矯正装置の管理、口腔ケアなど、患者さまの協力度も治療の進行に影響するため、医師の指示を守って進めることが大切です。

矯正範囲別│歯科矯正にかかる平均期間

矯正範囲別│歯科矯正にかかる平均期間

治療範囲は、歯科矯正にかかる期間に大きく影響する要素のひとつです。

奥歯を含めて噛み合わせ全体を改善する「全体矯正」と比べると、前歯や特定の部分だけを整える「部分矯正」の方が治療期間は短くなります。

ここでは部分矯正と全体矯正それぞれの平均的な期間について解説します。

部分矯正:2ヶ月〜1年半程度

部分矯正は、主に前歯など気になる一部分のみを整える治療法です。

軽度の不正咬合やすき間の改善に適しており、歯の移動範囲が限られるため、2ヶ月〜1年程度が治療期間の目安となります。

ただし、部分矯正だけでは噛み合わせ全体の改善が難しいことが多く、全体矯正が必要と判断されることもあります。

全体矯正:1年〜3年程度

全体矯正は、上下の歯列全体を対象に、歯並びから噛み合わせまで含めてバランスを整える治療です。

全体矯正の治療期間は1年〜3年程度が目安で、抜歯を伴う場合や歯の重なりが強い症例では、治療期間が長くなることもあります。

時間は必要ですが、軽度から重度まで、幅広い症例の治療が可能です。

治療法別│歯科矯正にかかる平均期間

治療法別│歯科矯正にかかる平均期間

選ぶ治療法(矯正装置)によっても、治療期間は変わります。

矯正装置選びは、矯正期間中の見た目のほか、口腔ケアや食事のしやすさに影響する部分であるため、その点も踏まえて検討しましょう。

表側矯正(ワイヤー矯正):1年〜3年程度

表側矯正は、歯の表側にブラケットとワイヤーを装着する最も一般的な矯正方法です。

歯の矯正というと、表側矯正をイメージする方が多いでしょう。

歯の移動を細かくコントロールしやすいことが特徴で、難症例を含めた幅広い症例に対応できます。

平均的な治療期間は1年〜3年程度が目安です。

固定式のため自己管理の負担は少ない一方で、装置が目立ちやすく、歯磨きもやや難しくなるため、丁寧な口腔ケアを心がけましょう。

裏側矯正:1年半〜3年程度

裏側矯正は、歯の裏側(舌側)にブラケットとワイヤーを装着する方法です。

歯の裏側に装置を装着するため、正面からはほとんど見えない点がメリットですが、舌に装置が触れるため慣れるまで違和感が出ることがあります。

裏側矯正は表側矯正に比べるとやや時間がかかる傾向にあり、1年半〜3年程度が治療期間の目安です。

ただし、近年ではさまざまな点が改良されたことで、期間の差は少なくなってきています。

マウスピース矯正:2ヶ月〜3年程度

マウスピース矯正は、透明な取り外し式のマウスピースを使用する方法で、代表的なものとしては「インビザライン」が知られています。

軽度から中等度の症例に適しており、部分矯正であれば2ヶ月〜1年、全体矯正では1〜3年程度が目安です。

マウスピース矯正は目立ちにくく、食事や歯磨きの際に外せる点がメリットですが、1日20〜22時間以上の装着が必要なため、自己管理をしっかり行うことが大切です。

症例別│歯科矯正にかかる平均期間

症例別│歯科矯正にかかる平均期間

不正咬合にはさまざまな種類があり、難易度や歯の移動距離が異なります

症例別の歯科矯正にかかる平均期間の目安は以下の通りです。

症例(不正咬合) 期間の目安
出っ歯(上顎前突) 1年半~3年
受け口(下顎前突) 1年半~3年
叢生(歯の重なり) 1年半~3年
すきっ歯(空隙歯列) 半年~2年
過蓋咬合(噛み合わせが深い) 2年~3年
開咬(前歯が噛み合わない) 2年~3年

歯の重なりが軽度であれば短期間で改善が期待できることもありますが、重度の不正咬合や複雑な治療になる場合、期間は長くなります。

患者さま自身で判断することは難しいため、治療期間が気になる場合は歯科医院で相談してみましょう。

子供の場合│歯科矯正にかかる平均期間

子供の場合│歯科矯正にかかる平均期間

子供の矯正治療は、顎の成長を利用できることが大きな特徴です。

骨の成長段階に合わせた治療ができるため、将来的な抜歯リスクを減らせるメリットがあります。

子供の矯正は6〜12歳頃に行う「1期治療」と12歳以降に行う「2期治療」に分けられ、目的や治療期間が異なります。

1期治療:1年〜3年

1期治療は、主に6〜12歳頃の混合歯列期(乳歯と永久歯が混在する時期)に行われます。

顎の幅を広げたり、上下の成長バランスを整えたりすることが目的となり、治療期間は1年〜3年程度が目安です。

1期治療でしっかり土台を整えておくことで、永久歯の抜歯を避けられる可能性があるほか、2期治療の期間が短縮されたり、2期治療そのものが必要ない場合もあります。

2期治療:1年〜2年

2期治療は、永久歯が生えそろった後に行う本格的な歯科矯正です。

年齢としては12歳以降に行い、歯並びと噛み合わせを最終的に整える仕上げの段階です。

期間は1年〜2年程度が一般的ですが、1期治療でしっかり土台が整っている場合は、期間が短縮されることもあります。

2期治療が終わった後は、保定期間に入ります。

歯科矯正の期間は歯並びの状態によっても変わる

歯科矯正の期間は歯並びの状態によっても変わる

軽度・中等度・重度といった歯並びの状態によっても、かかる期間は変わってきます。

軽度の不正咬合の場合、部分矯正で対応できることもあり、治療期間は短くなる傾向にあります。

一方、重度の場合は歯並びの乱れが大きいだけでなく、噛み合わせの問題や口が閉じにくいといった機能障害が生じているケースが少なくありません。

一般的に、前歯の突出や歯の重なりが6mm以上になると「重度」と診断されます。

重度の症例の治療期間は1年半〜3年が目安となり、場合によっては3年以上かかることもあります。

歯科矯正の治療期間を短縮する方法

歯科矯正の治療期間を短縮する方法

歯科矯正では、補助的な装置や治療法を工夫し、効率的に歯を動かすことで、治療期間を短くできる場合があります。

ここでは、治療期間を短くする代表的な技術を紹介します。

オーソパルス

オーソパルス(オルソパルス)は、近赤外線(光)を利用して歯の移動をサポートするマウスピース型の装置です。

1日10分口に咥えて光を照射することで、歯周組織を活性化し、全体の治療期間を最大で約1/3まで短縮できるといわれています。

治療期間の短縮には個人差がありますが、歯の移動時の痛みを軽減する効果もあります。

光を当てるだけで痛みもないため、治療期間を短縮したい方におすすめの方法です。

コンビネーション矯正

コンビネーション矯正とは、ワイヤー矯正とマウスピース矯正を組み合わせる方法です。

歯の大きな移動はワイヤー矯正で効率的に行い、細かな調整や仕上げをマウスピース矯正で行うなど、それぞれの長所を活かして治療します。

インプラント矯正(アンカースクリュー)

インプラント矯正(アンカースクリュー)とは、アンカースクリューと呼ばれる小さな固定源を顎の骨に設置し、歯を効率よく動かすための支点として活用する方法です。

アンカースクリューを使用することで複数の歯を一度に効率的に動かせるため、結果的に治療期間の短縮につながることがあります。

歯科矯正の期間を長引かせないためのポイント

歯科矯正の期間を長引かせないためのポイント

歯科矯正の期間は、治療計画だけで決まるものではありません。

日々の過ごし方や通院状況によって予定より延びてしまうケースもあり、患者さま自身の日々の管理も非常に重要です。

ここでは、治療をスムーズに進めるために意識したいポイントを紹介します。

装着時間を守る(マウスピース矯正)

マウスピース矯正では、1日20〜22時間の装着時間遵守が一番重要です。

装着時間が不足すると歯が計画通りに動かず、治療期間が延びてしまう可能性があるため、食事や歯磨き以外の時間は必ず装着しましょう。

口腔ケアを徹底して虫歯や歯周病を防ぐ

虫歯や歯周病が進行すると、矯正を一時中断して治療しなければならなくなることがあります。

装置周囲は汚れが溜まりやすく、虫歯や歯周病のリスクが高まるため、普段以上にしっかり歯磨きやデンタルフロスなどでケアすることが大切です。

歯科医院で矯正治療中の効果的なケア方法についてアドバイスをもらっておくといいでしょう。

スケジュールを守って通院する

矯正治療中は、矯正装置の調整や進行状況の把握のため、定期的な通院が必要です。

通院間隔が空くと、治療計画に影響し、治療期間が延びてしまう可能性があります。

仕事や学校が忙しい場合でも先延ばしにせず、予定通りに通院することが大切です。

リテーナーもしっかり装着を続ける

矯正期間終了後の保定を怠ると、歯が元の位置に戻る「後戻り」が起こることがあります。

きれいに整えた歯並びを維持するためにも、指示を守ってリテーナーの装着を続けましょう。

まとめ

歯科矯正にかかる期間は、一般的には部分矯正で2ヶ月〜1年半程度、全体矯正で1年〜3年程度が目安です。

ただし、個人差が大きく、症例や重症度、選ぶ装置の種類などによってもかかる期間は変わってきます。

治療期間の目安、自分の希望や症例に適した矯正装置が気になる場合は、一度カウンセリングで相談してみましょう。

岡山駅西口より徒歩9分の『ふじおか歯科・矯正歯科』では、プライバシーを保つコンサル室にて、治療内容や計画について詳しくご説明しています。

治療期間の短縮を目指せる「オーソパルス」も導入しておりますので、矯正をご検討中でしたらぜひ一度お気軽にご相談ください。

記事監修者

ふじおか歯科・矯正歯科 院長 藤岡 直也

ふじおか歯科・矯正歯科 院長

藤岡 直也

  • 日本顎咬合学会認定医
  • 国際口腔インプラント学会ISOI認定医
  • 日本口腔インプラント学会 会員
  • ILSC即時荷重研究会 理事
  • Study Group Make A Line 理事
  • 北九州アライナー咬合学研究会 理事
  • MEGAGEN IMPLANT 公認インストラクター
  • Align Educator(インビザラインオフィシャルスピーカー)

院長情報を詳しく見る

矯正治療

矯正歯科の選び方|後悔しないために知っておきたい13のポイントを解説

矯正歯科の選び方|後悔しないために知っておきたい13のポイントを解説

歯並びを整えるために矯正治療を検討しているとき、「どの矯正歯科を選べばいいのか」という点で悩んでいる方も多いでしょう。

矯正治療を成功させるためには、矯正歯科選びが非常に重要です。

そこでこの記事では、矯正歯科の選び方やカウンセリング時のチェックポイント、知っておきたい基礎知識などをわかりやすく解説します。

矯正治療は長期的な治療であり、費用も高額です。

後悔しないクリニック選びのために、ぜひ記事を参考にしてみてください。

矯正歯科選びが重要な理由

矯正歯科選びが重要な理由

矯正歯科選びが重要といわれるのは、どの歯科医院を選ぶかによって、治療の結果や満足度が大きく変わるためです。

矯正治療は、見た目の改善だけでなく、咬み合わせや将来的な口腔内の健康にも関わる治療です。

同じ症例でも、診断や治療計画によって、抜歯の有無や治療期間、仕上がりの口元の印象は変わってきます。

例えば、咬み合わせを考慮して治療計画を立てないと、見た目は整っても咬み合わせに問題が残ることがあります。

矯正治療は一般的に治療期間が1〜3年と長く、費用も高額で、一度開始すると途中で他院へ変更しにくい治療です。

安易に選んでしまうと、後悔につながることもあるため、さまざまな点をチェックして総合的に判断しましょう。

失敗しない矯正歯科の選び方!13のポイント

失敗しない矯正歯科の選び方!13のポイント

ここでは、矯正歯科選びで後悔しないために確認しておきたい13のポイントを紹介します。

技術や設備のほか、費用の透明性、通いやすさなど、複数の視点から、自分に合った矯正歯科を見極めましょう。

矯正治療の経験豊富な歯科医が在籍しているか

矯正治療は専門性が高く、診断力と治療計画の精度が仕上がりを左右します。

所属学会や認定医資格の有無や症例を確認し、経験豊富な歯科医が在籍しているかどうかを最初に確認しておきましょう。

この他にも、例えばインビザライン(マウスピース矯正)を希望しているのであれば、インビザラインの認定制度(プロバイダー認定制度)をチェックするのもおすすめです。

プロバイダー認定制度とは、インビザラインの製造元であるアライン・テクノロジー社から、「歯科医師個人」が年間症例数に応じて認定されるもので、上位からダイヤモンド・プラチナ・ゴールド・シルバー・ブロンズの順番になっています。

資格や経歴、症例は矯正歯科のホームページに掲載されていることが一般的です。

当院は5年連続ダイヤモンドプロバイダーで、院長はインビザライン公式のスピーカーも勤めています。

精度の高い治療のための検査機器が揃っているか

安全に配慮された精度の高い矯正治療を行うためには、レントゲンやCT、口腔内スキャナーなどの設備が欠かせません。

歯並びの問題は見た目だけでなく骨格や顎の位置などの状態が関係しており、正確な診断が治療結果を左右するためです。

矯正歯科選びの際は、精度の高い矯正治療に必要な以下のような検査機器が導入されているかチェックしておきましょう。

  • セファロレントゲン(頭部X線規格写真)
  • 口腔内スキャナー(iTero)
  • 歯科用CT

治療方法の選択肢が豊富か

矯正治療に用いられる矯正装置には、さまざまな種類があります。

代表的な方法としては表側矯正(ワイヤー矯正)、裏側矯正(ワイヤー矯正)、マウスピース矯正がありますが、それぞれメリット・デメリットは異なります。

マウスピース矯正では治療が難しい歯並びもあり、どの矯正方法が適しているかは、歯の状態や希望によっても変わるため、複数の矯正装置を取り扱っている矯正歯科を選ぶのがおすすめです。

咬み合わせにも十分配慮しているか

歯並びの見た目が整っていても、咬み合わせが悪いままでは、長期的なトラブルにつながる可能性があります。

審美性だけでなく、機能面を重視した矯正治療を行っているかどうかも必ず確認しておくことが大切です。

将来の歯の寿命を見据えた治療計画をしてくれる矯正歯科は、信頼性が高いと考えられるでしょう。

治療内容・期間・費用の説明が明確か

治療内容やかかる期間、費用についての説明も、しっかりチェックしておきたいポイントです。

歯並びの状態は患者さまごとの個人差が大きく、治療内容・期間は一人ひとり異なります。

なぜこの治療法がいいのか、どのような治療内容か、期間はどのくらいかかるか、費用総額はいくらかなど、詳しい治療計画を確認しておきましょう。

デメリットやリスクも丁寧に説明してくれるか

矯正方法によって痛みの感じ方、滑舌への影響、治療期間、口腔ケアや食事のしやすさなどが異なります。

そのため、治療を開始する前に、メリットだけでなくデメリットやリスクについても必ず確認しておくことが大切です。

質問に対して具体例を挙げながら丁寧に説明してくれる歯科医師であれば、患者さまも納得したうえで、安心して治療を進めることができるでしょう。

コミュニケーションがしっかり取れるか

矯正治療は年単位の通院になるケースが一般的であるため、医師やスタッフとの相性も大切です。

質問しやすい雰囲気かどうか、説明がわかりやすいかどうかなどを確認しましょう。

相性はネットの口コミやレビューを見るだけではわからないため、カウンセリング時にしっかり確かめておくのがおすすめです。

虫歯・歯周病などになった場合の対応はどうか

矯正治療中は、装置の影響で虫歯や歯周病のリスクが高まる傾向にあります。

万が一トラブルが起きた場合、同じ歯科医院で対応できるか、あるいは連携している他院への通院が必要かなどを確認しておくことが大切です。

1か所で矯正治療も虫歯・歯周病治療も完結できる歯科医院の方が、トラブル時に迅速な対応がしやすく、患者さまの通院の負担にもなりにくいでしょう。

無理なく通い続けられるか

矯正治療期間中は、定期的な通院が必要です。

自宅や職場からの距離、診療時間、休診日などが生活スタイルに合っているかどうかを確認しておきましょう。

通院が負担やストレスにならないよう、自分が通いやすい矯正歯科を選ぶことが大切です。

予約は取りやすいか

アクセスが良く通いやすい矯正歯科であっても、予約が取りにくいと治療がスムーズに進まなくなってしまいます。

平日は仕事で忙しい人は、土曜や日曜も診療しているところを選ぶと通いやすいでしょう。

また、WEB予約ができると、自分のタイミングで予約できるため便利です。

料金は適正か

矯正治療は原則として自費診療となり、クリニックごとに費用が異なります。

相場と比較して極端に安い、または高額な場合は、理由を確認することが大切です。

トラブル時の対応やアフターフォロー体制は整っているか

矯正治療中は、装置が外れる、破損する、紛失する、痛みを感じるといったトラブルが起こることがあります。

もしもトラブルが起こったときに、迅速かつ適切な対応を受けられる体制が整っているかどうかも、事前に確認しておきましょう。

また、矯正治療は歯並びを整えて終わりではなく、後戻りを防ぐための保定期間も重要です。

アフターフォロー体制やその内容について確認しておくと、より安心して通い続けられるでしょう。

口コミ・レビューの評判はどうか

矯正歯科選びの際は、口コミやレビューも判断材料の一つにできます。

評価の点数だけでなく、説明の丁寧さや費用の明確さ、スタッフの対応など、具体的な内容に注目しましょう。

ただし、口コミやレビューはあくまで参考情報です。

鵜呑みにするのではなく、最終的にはカウンセリングを受け、自分の目で見極めることが大切です。

矯正歯科のカウンセリングでチェックすべきポイント

矯正歯科のカウンセリングでチェックすべきポイント

矯正歯科のカウンセリングは、単に説明を受ける場ではなく、その矯正歯科が自分に合っているかを見極める重要な時間です。

ここでは、カウンセリング時に具体的にチェックすべきポイントを解説します。

カウンセリング内容や雰囲気

まず確認したいのは、丁寧なカウンセリングを行っているかどうかという点です。

悩みや希望を十分にヒアリングしたうえで治療方針を提案してくれるか、話しやすい雰囲気かなどをチェックしましょう。

一方、説明が一方的であったり、短時間に終わってしまう場合は注意が必要です。

料金体系や支払い方法

矯正治療は高額になるケースが多いため、費用面の確認も大切です。

総額費用に何が含まれているのか、追加料金が発生する条件などを前もって確認しておくことで、後々トラブルになることを防げます。

分割払いを検討している方は、クレジットカード払いやデンタルローンに対応しているかも確認しておきましょう。

院内の清潔さやスタッフの雰囲気

設備や内装だけでなく、院内の清潔感やスタッフの対応も重要です。

長期間通い続けることを考えると、安心して通える環境かどうかは重要な判断基準になります。

待合室や診療室の衛生管理が行き届いているか、リラックスして過ごせるかなどもチェックしておきましょう。

治療についての考え方

同じ矯正歯科でも、歯科医によって考え方はさまざまです。

見た目の改善だけでなく、咬み合わせや将来の健康まで考慮しているかどうかを必ずチェックしましょう。

例えば、無理に非抜歯で治療を進めると、歯や歯茎がダメージを受けたり、口元が出てしまったりすることがあります。

患者さまとしてはできれば抜歯は避けたいと思うかもしれませんが、非抜歯で治療できるかどうかは症例によって異なり、すべての人が非抜歯矯正ができるわけではありません。

方法にこだわるのではなく、治療後の口元のバランスや長期的な安定性を第一に考えた提案をしてくれるかどうかが重要なポイントです。

自分に似た歯並びの治療症例

自分の歯並びや悩みに近い症例があれば、仕上がりをイメージしやすくなります

また、医師の技術力や実績を知ることにもつながるため、カウンセリング時に症例を見せてもらえるかどうか聞いてみましょう。

矯正治療で後悔しないために!カウンセリングで聞くべき質問

矯正治療で後悔しないために!カウンセリングで聞くべき質問

カウンセリングでは説明を受けるだけでなく、自分から具体的な質問をすることが納得のいく治療のために大切です。

以下で、治療開始前にカウンセリングで確認しておきたい質問をまとめて紹介します。

  • 自分の歯並びの問題点と、どこまで改善できるか
  • 治療期間・通院頻度の目安
  • 費用総額・追加費用、支払い方法
  • 自分の歯並びに最適な治療方法
  • 抜歯は必要か(理由も)
  • 治療のリスクやデメリット
  • 痛みや違和感が起こったときの対処法
  • 虫歯や歯周病になった場合の対応
  • リテーナー(保定装置)の種類と装着期間
  • トラブル時のサポート体制
  • 担当医は途中で変わるか

このほか、気になる点があれば何でも質問してみましょう。

矯正歯科選びで知っておきたい知識・疑問

矯正歯科選びで知っておきたい知識・疑問

ここでは、矯正治療を検討している方が事前に知っておきたい基礎知識や疑問をいくつか紹介します。

矯正治療を提供している3つの医療機関の違いって?

矯正治療を提供している医療機関には、主に以下の3つがあり、それぞれ異なる特徴やメリット・デメリットがあります。

  • 矯正専門歯科
  • 一般歯科
  • 大学病院

矯正専門歯科は、矯正治療に特化した歯科医院です。矯正専門の歯科医師が常勤であることが一般的で、矯正治療の実績も豊富です。

一方、矯正治療以外の虫歯治療や定期検診は別の歯科医院に行く必要があり、通院が負担になりがちなデメリットもあります。

一般歯科は虫歯・歯周病治療なども幅広く行っており、万が一矯正治療中に虫歯や歯周病になった場合も同じ歯科医院で治療が受けられます。

一般歯科の場合、矯正治療の実績や専門性は歯科医院ごとに異なるため、前もって確認することが大切です。

大学病院は多くの矯正専門医が在籍しており、難症例や外科矯正の症例が豊富な傾向にあります。

紹介状が必要な場合や待ち時間が長くなる傾向がある点、研修医が治療に当たる可能性がある点には注意が必要です。

矯正治療が受けられないケースはある?

基本的に多くの方が矯正治療の対象になりますが、以下に当てはまる場合は、矯正治療が受けられない場合があります。

  • アンキローシス(歯根と骨が癒着している状態)になっている
  • 歯槽骨(歯を支えている骨)が少ない
  • 歯の本数が少ない
  • 骨格的な問題がある(外科手術を組み合わせる必要がある)
  • 長期間の通院が難しい

また、重度の歯周病や虫歯がある場合は、先に治療が必要です。

まずはカウンセリングや事前検査を受けて、矯正治療が可能かどうか医師による判断を受けましょう。

まとめ

矯正歯科選びでは、歯科医の技術力や実績に加えて、費用の明確さ、通いやすさ、トラブル時の対応などを総合的に判断することが、後悔しない矯正治療につながります。

カウンセリングでは、治療期間や総額費用、リスク、保定期間など具体的に確認するようにしましょう。

岡山駅西口より徒歩9分の『ふじおか歯科・矯正歯科』では、丁寧なカウンセリングと精密な検査を行い、患者さま一人ひとりに合った治療計画をご提案しています。

治療方法の違いやメリット・デメリット、費用についてもわかりやすくご説明し、不安を解消したうえで治療を開始していますので、まずはお気軽にご相談ください。

記事監修者

ふじおか歯科・矯正歯科 院長 藤岡 直也

ふじおか歯科・矯正歯科 院長

藤岡 直也

  • 日本顎咬合学会認定医
  • 国際口腔インプラント学会ISOI認定医
  • 日本口腔インプラント学会 会員
  • ILSC即時荷重研究会 理事
  • Study Group Make A Line 理事
  • 北九州アライナー咬合学研究会 理事
  • MEGAGEN IMPLANT 公認インストラクター
  • Align Educator(インビザラインオフィシャルスピーカー)

院長情報を詳しく見る

矯正治療

歯並びを気にしすぎないことも大切です

たくさんの患者さまから矯正相談をお受けする中では、客観的な検査の結果を見ても、決して前歯が出ている訳ではないのに、抜歯をしてでも前歯を引っ込めたいといったご相談をいただくことがあります。

 

事実、基準よりも前歯が出ていないものの、前歯を引っ込めたいとの願望をもっていらっしゃる方は決して少なくありません。しかし、抜歯をしてまで引っ込ませる必要がない方がそれを行うと、歯並びだけを見ると綺麗になったとしても、治療後の口元が少しクシャっとなり、治療前と比べ、老けた印象になってしまいます。このため、不用意な抜歯はしないに越したことはありません。それゆえ、歯科医師の立場から矯正治療が不要と思う患者さまには、患者さまのご意向とは異なるものの、考えだけはきちんとお伝えするようにしています。

 

矯正治療前後重ね合わせ

 

ご参考までに、矯正治療の治療計画では、画像のとおり、どの程度歯が動くかをデジタルデータでご覧いただいています。このデータは、治療後の歯並びシミュレーション(白い歯の位置)と現在の歯の位置(青いマーク)を重ね、どの程度歯が動くかを表しています。加えて前述のとおり、患者さまがすごく前歯を引っ込ませたいとおっしゃる場合、患者さまのご希望の場所まで引っ込ませると、本来あるべき位置(青い位置)からどれだけ差異がでてしまうか、引っ込みすぎになってしまうかも、これらデータに照らし合わせながらご案内するようにしています。

 

そしてもうひとつ、矯正治療をすると、上の前歯の中央の線(これを正中と言います。矯正治療をご検討の方は、聞かれたことがある方も多いかもしれません)と、下の前歯の中央の線が、定規で線を引いたように一直線に並ぶと想像されるかもしれません。しかし、上下とも理想的に歯を並べたとしても、もちろん前歯の中央の線が上下中央一直線になる方もいらっしゃいますが、必ずしも中心線が中央でピタッと一直線になるとは限りません。

 

それは、ヒトの顎の骨は完全な左右対称ではないうえ、歯のサイズも、左右で完全に同じ形や大きさではないからです。それゆえ、見た目においても噛み合わせにおいても理想的な歯並びにした結果が、完全に左右線対称になる訳ではありません。患者さまが矯正治療に求めることが、前歯の中央線を、顔の中央で完全に上下一直線にしたいという場合には、この点を優先させることで噛み合わせがおかしくなってしまい、本末転倒の結果になってしまうことを、事前の検査でお伝えしています。

 

矯正治療で大切なこと、それは見た目だけではなく、噛み合わせを含めたお口全体のトータルプランニングとその実現に他なりません。

 

余談ですが、実は、上の前歯の中央の線と、下の前歯の中央の線が完全に一直線になっていないとしても、それは面と向かって食事をするなどの場合でも、なかなか気づかれるものではありません。決して、見た目の妥協が必要と考えているのではなく、この点に限れば、客観的に目立つ要素ではないため、気にしすぎず、前述のとおり噛み合わせなどを含め、お口全体をトータルで考えることこそが最も大切である、とお伝えできればと願っています。

 

なお、下の前歯の中央の線に比べ、上の前歯の中央の線のほうが目立つケースが多いことから、当院で矯正治療の治療計画を作成する際には、基本的には上の前歯の中央線ができる限りお顔の中心に来るように留意しています。

矯正治療

歯科医師が考える、矯正治療を行った方がいいと思うケースとは?

インビザラインアライナー

 

患者さまのお口の中を拝見すると、歯科医師の立場から、矯正治療をご案内したほうがよいと考える患者さまは数多くいらっしゃいます。その最たるケースは、嚙み合わせが好ましくない患者さまです。

 

例えば、お口全体でしっかりと「カチっ」と噛んだ時、奥歯は噛めているものの、前歯が閉じないケース(これを専門用語でオープンバイトと言います)が挙げられます(オープンバイト以外にも、矯正治療を行ったほうがよい不正な嚙み合わせはいろいろありますが、今回は例として、オープンバイトに焦点をあててみます)。

 

一般的に、お口全体をカチっと噛むと、上の前歯は下の前歯に少し重なり、他の人から、上の歯と下の歯の間に、隙間が見えることがありません。しかし、オープンバイトの場合、お口全体でカチッと噛んだ時に、上の歯と下の歯の間に隙間ができていることが他の人から確認できます。

 

このように書くと、見た目の改善のために矯正治療を推奨すると思われるかもしれませんが、実はそれだけではありません。オープンバイトの患者さまは、実は奥歯に大きな負担がかかってしまいます。通常より大きな負担が特定の歯にかかり続けたらどうなるか。それは、虫歯や歯周病になってしまうリスクを高め、次第に歯を失ってしまう結果にもなりかねません。

 

いつまでも、ご自身のお口でおいしく食べ、生涯の健康を叶えていただきたい。そんな患者さまの将来を願うと、オープンバイトのみならず、噛み合わせや機能面の観点から、噛み合わせが不正な患者さまには矯正治療をお勧めすることも少なくありません。8020運動(80歳で20本のご自身の歯を残すこと)というのを聞いたことがある方もいらっしゃるかと思いますが、これを達成できている方は、多くの場合、奥歯も前歯も正常に噛めています。反対に、受け口の方で8020運動を達成できている方は、奥歯も前歯も正常に噛めている方よりも少ないことを、日々の治療を通じ実感しています。

 

見た目だけでなく、嚙み合わせの課題を改善する。それを改善できるのも、矯正治療の大きなメリットです。

矯正治療

矯正治療は、かみ合わせと顔貌との調和を考えることも大切です

矯正治療を行う時、歯科医師は患者さまの「かみ合わせ」を深く考えて治療計画を作成します。実は、ただ単に歯ならびの見た目を改善するだけであれば、さほど難しくありません。でも、勝負はそこからです。歯並びの見た目のみならず、細かい箇所まで噛み合わせをしっかりと考えて、多面的な治療計画を作っていくことこそが、治療計画を作成する本当の本番で、熟考が必要なところです。

 

矯正治療04

 

「かみ合わせよりも、何よりも見た目を治療したい」と思われる患者さまもいらっしゃるかと思います。しかし、単に歯並びの見た目だけを治して、かみ合わせが適切でなければ、お口の中で噛めている場所と噛めていない場所が生じます。この結果、噛めている歯にばかり負担がかかり、その歯が虫歯や歯周病になるリスクが高くなります。

 

実際にその歯が虫歯や歯周病になってしまい、やがてその歯を失ってしまうと、その後はこれまでとは違う場所で噛まなければなりません。そうなると、また別の場所の歯にばかり負担がかかり…、そんな繰り返しで、次々と歯を失うリスクを秘めています。

 

このとおり、歯並びの見た目がよくても嚙み合わせが適切でなければ、歯を失うリスクにさらされます。だから私たちは、歯並びの見た目はもちろん、嚙み合わせをすごく考えて、矯正治療の治療計画を作成しています。

 

 そしてもう一つ、治療計画では、お顔との調和を考えることも不可欠です。当院で矯正治療を行う患者さまのお顔の写真を必ず撮影するのは、これらを考えることが目的です。当ホームページでも、歯の動きのシミュレーション画像をいくつか紹介していますが、シミュレーションシステムは歯だけにフォーカスしており、お顔や表情までを含めた変化を見ることができません。シミュレーション上で綺麗になった歯並びが、患者さまのお顔としっかりマッチするか。これも当院では、しっかりと時間をかけて検討しています。

 

歯並びとお顔との調和、これを実現するための考え方や治療計画なども、矯正治療前のご相談の折にしっかりとご説明いたします。気になることは、どんなことでもお気軽にご質問ください。

矯正治療

歯を動かすタイミングと通院のタイミング

マウスピース矯正をされる方は、およそ1か月に1回~2ヶ月に1回程度のペースで通院をお願いしています。ところで、矯正治療期間中に、どうして定期的に通院する必要があるかご存じですか?今回は、通院のタイミングを、歯を動かすタイミングとの関係とともにご紹介します。

 

矯正シミュレーション03

 

矯正治療の多くの場合、歯と歯の隙間を作って、それぞれの歯が動くことのできる場所をつくります。この隙間づくりは、すべての歯を一度に動かして隙間を作っていくのではなく、「〇枚目のマウスピースまでに、ここに隙間をつくって、次は〇枚目のマウスピースまでに、また別の場所に隙間をつくって・・・」というように、綿密な計算のもと、どこに、どの程度、どのようなタイミングで隙間をつくって動かしていくか、という計画に沿って進めていきます。

 

もっと具体的な例を使ってご説明すると、例えば歯並びを矯正するにあたり、隣あう歯と歯が重なっている場合には、歯並びを整えようにも、歯が正しく入る場所が不足している状態です。椅子で例えるならば、15脚しか入るスペースしかないのに、16脚の椅子をなんとか入れようとしても、綺麗に整えることは難しいと例えると、イメージしていただきやすいかもしれません。

 

そのため、すべての椅子、すなわちすべての歯が並ぶ場所をつくるため、例えば、まずは奥歯を奥に移動するなどで、すべての歯が重なることなく並ぶ場所をつくります。これが、すべての歯を一度に動かすのではなく、治療完了までのプロセスをしっかりと考え、順番に動かしていくということです。

 

このとおり、矯正治療は、計画したタイミングでそれぞれの歯を動かさなければなりません。そのために、動きの具合をしっかりと確認するチェックポイント(タイミング)を設けています。

 

例えば、患者さまの次の大切なチェックポイントがおよそ1か月後に訪れるのに、次のご来院を2か月後と設定すれば、次にご来院いただく時には、大切なチェックポイントのタイミングが過ぎてしまっています。そうならないために、大切なチェックポイントに合わせてご来院いただき、歯の動きを確認したり、調整を行います。

 

反対に、1か月後ではまだチェックポイントに達しておらず、もう少し先の来院のほうがチェックポイントのタイミングに合致する場合には、例えば2か月程度後のご来院をご提案させていただくなどで調整を行っています。このように、各所を順番に動かしていく中では、重要なチェックポイントを複数回設定するため、このチェックポイントに到達するタイミングに合わせ、ご来院をお願いする、ということです。

 

歯の動き方や、動かすタイミングは様々です。当院では、患者さま一人ひとりのお口の状態や歯の動き方をしっかりと把握し、次回の来院スケジュールを患者さまにご案内しています。

矯正治療

ワンストップで治療できることも、ふじおか歯科・矯正歯科の強みです

矯正治療を行う場合、ケースによっては抜歯が必要になることは、ご存じの方も多いと思います。しかし、虫歯の治療などで被せものをした歯がある場合、矯正治療の後、被せもののやり直しが必要となる場合があることをご存じの方は、あまり多くありません。

 

例えば、前歯にセラミックの被せものをされている場合、矯正治療によって歯が移動すると、それに伴って歯ぐきの形も微妙に変化します。その結果、マージン(歯茎と被せものの境目)が表出し、段差が見えるようになってしまうことがあります。

 

その他にも、矯正治療を行うにあたり、歯の動きを助ける「アタッチメント」を歯の表面に付けることが多々あります。このアタッチメント、一般的にはレジンで取り付けるのですが、銀歯にはレジンがくっつきません。このため、銀歯が入っている場合には、銀歯に穴をあけて、そこにアタッチメントを取り付けるなどの対応をします。この場合、矯正治療終了後、穴が開いた銀歯のままではいけないので、このような場合には、治療後に新しい被せものをつくって取り替えます。

 

そしてもうひとつ、矯正治療に伴う抜歯や被せもののやり替えは、矯正治療を受ける歯医者さんで矯正治療と一緒にできると思っていらっしゃる方もたくさんいらっしゃるのですが、実は必ずしもそうではありません。

 

当院は「ふじおか歯科・矯正歯科」の名前の通り、矯正治療のみならず、幅広い歯科治療を展開しており、矯正治療前の虫歯治療や抜歯、被せもののやり直しなども、当院にてワンストップで行うことが可能です。

 

患者さまのお口に関するお悩みを、生涯にわたり、トータルでサポートする。その結果として、いつまでもご自身のお口で、おいしく食事を続けていただける未来を実現する。それが、私たちふじおか歯科・矯正歯科が大切にする、患者さまとの接し方です。

 

アイテロスキャン

矯正治療

理想的な歯の噛み合わせと矯正治療

上の歯と下の歯の理想的な噛み合わせ。普段の暮らしの中では、こんなこと考えたことなんて無いかもしれません。でも、歯科医療においては非常に大切なこと。今回のテーマは、少し専門的な内容になりますが、皆さまにも「へぇー。」と思っていただけるかもしれないので、お時間があればぜひ読んでみてください。

 

さて、上の歯と下の歯の理想的なかみ合わせというと、上の歯と対になる下の歯が、しっかりと1本ずつ対応する状態、すなわち1対1で歯が当たる状態と思われるかもしれません。でも、理想的なかみ合わせは、下の歯の前から5番目と6番目の間に、上の歯の前から5番目が位置しているというように、2対1の関係になっているのがベストです。

(ちなみに、歯の〇番目という数え方は、前歯2本がそれぞれ1番目にあたり、その左右の歯は2番目になり、親知らずは一般的に左右それぞれ8番目になります。)

 

咬み合わせ1

 

これは私(院長藤岡)の、矯正治療開始直後の歯並びです。奥歯をご覧いただくと、上の歯と下の歯が一対一で噛む状態になっています。この状態だと、上の歯と下の歯の間に隙間ができて、綿密に噛むことができません。本来、私の歯は、上の歯がもう少し後ろにあるべきなのですが、全体的に前に来てしまっています。

 

このような場合、下の顎の歯並びや場所が正常であれば、上の歯を全体的に後に移動させ、2対1のかみ合わせの関係をつくることが多くなります。ちなみに、このように上の歯が全体的に前に出ているケースは、日本人に多いケースです。

 

咬み合わせ2

 

私の矯正治療では、上記のシミュレーション画像の通り、それぞれの歯が2対1で噛み合わさる状態へと矯正していきます。この結果、八重歯もきちんと収まるようになります。

 

もっと詳しいことが気になる方は、定期健診にご来院の時や、矯正相談の時などに、どんなことでもご質問ください。実際の私自身の治療前の歯並び写真や現在の実際の歯並びなどもご覧いただきながら、詳しくご紹介、ご説明いたします。

矯正治療

マウスピース矯正で、どんな症状にも対応できるの?

今回のタイトルにも掲げた、「マウスピース矯正で、どんな症状にも対応できるの?」というご質問。これも、矯正治療をご検討の患者さまから比較的多く頂戴するご質問です。

 

例えば2021年春頃から2022年の春頃までのだいたい1年間を振り返ってみると、当院では100人以上の患者さまが矯正治療を受けていらっしゃいますが、ワイヤー矯正をお勧めしたケースはごく数人だけでした。

 

とはいえ、マウスピース矯正の途中で、少しだけワイヤー矯正を併用したほうが良いと考えられる患者さまも時折いらっしゃいます。このとおり、100人が100人、全員マウスピース矯正で治療できるとは限らないものの、ほとんどの方は、マウスピース矯正によって歯並びを治療することが可能です。

 

本当はマウスピース矯正を希望しているものの、他の歯医者さんでワイヤー矯正しか難しいと言われた方も、セカンドオピニオンの記事のとおり、他の歯医者さんにお話を聞いてみられてもよいかもしれません。

 

症状によっては、マウスピース矯正ではなく、ワイヤー矯正を用いなければ難しいケースもゼロではありません。そのような時には、きちんとその旨を患者さまにお伝えし、患者さまと一緒に検討のうえ、より良い治療方法をご提案します。

 

マウスピースケース

矯正治療

お勧めします、矯正治療のセカンドオピニオン

当院にお越しくださった、矯正治療をご検討の患者さまとお話をしていると、既に何件かの歯医者さんで相談された方もいらっしゃれば、当院にお越しくださった後に、ほかの歯医者さんに相談に行かれるという方もいらっしゃいます。

 

当院でのご相談のあと、他の歯医者さんでセカンドオピニオンを受けたいと思っていらっしゃる場合や、当院にお越しくださったのが、他の歯医者さんのセカンドオピニオンである場合、「セカンドオピニオンのことは言わないほうがいいかな?」と思っていらっしゃる患者さまも多いのではないでしょうか。

 

でも、まったくお気遣いは必要ありません。もし何か迷われることなどがあれば、セカンドオピニオンを検討されることは必須だと考えます。

 

ワイヤー矯正・マウスピース矯正などの矯正方法の違い、医院ごとの導入設備の違い、矯正治療に対する考え方の違いなど、セカンドピニオンによって気が付くことがきっとあるはずです。大切なことは、それぞれの医院において、しっかりと話を聞き、ご自身が納得できる歯医者さんを選ぶことだと思います。

 

ご参考までに、当院のセカンドオピニオン費用のことを聞かれることがありますが、ふじおか歯科・矯正歯科では、基本的に無料にて相談を承っています(レントゲンなど、具体的な検査を伴うご相談をご希望の場合は有料となりますことをご容赦ください)。

 

気になることや、当院の矯正治療に対する考え方など、どんなことでもご相談ください。

 

セカンドオピニオン

ふじおか歯科・矯正歯科への
ご予約・お問い合わせ